「映画やドラマを迫力のある音で楽しみたい!」という人におすすめなのが「サウンドバー」です。
ここでは、サウンドバーの選び方と主なメーカー、おすすめ製品を紹介します。
●サウンドバーとは?
サウンドバー(シアターバー)とは、主にテレビ音声をパワーアップさせる、棒状のアンプ内蔵スピーカーのことです。
テレビの下などに設置すると迫力のあるサウンドを楽しめます。テレビのサウンド強化を目的とするものには他に「ホームシアター」がありますが、ホームシアターは基本的にスピーカーを複数設置する必要があるため、価格が高くなりがちです。
それに比べてサウンドバーは1台、もしくはサブウーファーを含めて2台のみで音響を向上させられるので、手軽で安価なのが魅力です。
●サウンドバーの選び方
サウンドバーは多くのメーカーからさまざまな個性を持ったものが豊富に展開されているため、何を選べばいいのか迷いがちです。ここで、サウンドバーの選び方について解説します。
タイプで選ぶ:ワンボディ型
ワンボディ型は、サウンドバー1台のみで使用できるもの。2ユニット型に比べて安く手に入り、場所をとりません。
低音の迫力では2ユニット型に劣りますが、集合住宅の場合は重低音は近所迷惑になってしまうため、むしろワンボディ型を選んだ方が安心して使える分、おすすめできます。
タイプで選ぶ:2ユニット型
2ユニット型は、低音専用スピーカーであるサブウーファーがセットになった、計2台の機器を設置するタイプです。
低音をしっかり出せるため、迫力のあるサウンドを楽しめます。サブウーファーの設置場所が必要になるため、購入前に置き場所が確保できるか確認しましょう。
サイズで選ぶ
サウンドバー本体がテレビ台に収まるか、テレビ画面と重ならないかをあらかじめ確認しましょう。
基本的にサウンドバーはテレビの前面に設置します。テレビ台の上に置くことを想定し、購入前に大きさを測って確認しておくことをおすすめします。高さのチェックも重要で、テレビ画面に被って邪魔にならないかどうかはもちろん、テレビのリモコン受光部を塞がないか、という点も気にしておきましょう。
2ユニット型を購入したい場合は、想定している置き場所にサブウーファーが入るか、邪魔にならないかもチェックすることをおすすめします。
接続方式で選ぶ
サウンドバーとテレビを接続する方法は大きく分けて2種類、HDMIケーブルや光デジタルケーブルを使用した有線接続と、Bluetoothを経由するワイヤレス接続があります。
Bluetoothでのワイヤレス接続なら、テレビの他にスマホやタブレットと接続して音楽を楽しむことも可能。ただ、音質が有線接続に劣ることもあります。
HDMIケーブルで接続したい場合は、「ARC」または「eARC」対応のものをおすすめします。テレビとサウンドバーをケーブル1本でつなげるので楽です。購入前には、所有しているテレビが対応しているか、接続端子をチェックしておきましょう。
音質で選ぶ
臨場感のあるサウンドを楽しみたいなら「DTS:X」や「Dolby Atmos(ドルビーアトモス)」などの立体音響技術を搭載したモデルがおすすめです。音に包まれているかのような感覚を味わえ、映画やライブ映像などに没入できます。
さらに音の情報量が多い「ハイレゾ音源」に対応しているもの、音質の劣化を抑える「4Kパススルー機能」を搭載しているものだと、より質のいいサウンドを楽しめます。
機能で選ぶ
あるとうれしい機能としては、先述したBluetooth接続や、Wi-Fi接続です。スマートフォンと接続して音楽を流すなど、テレビ視聴の他にも使い道ができます。
映画館のような立体音響を自宅で再現したいという人には、ドルビーアトモスやDTS:Xが搭載されているものをおすすめします。
使い勝手で選ぶ
ディスプレイ付きのサウンドバーであれば、遠くからでも動作状況を確認しやすいため、サウンドバーにわざわざ近づいて反応を確認するストレスがありません。
●サウンドバー人気メーカーの特徴
SONY(ソニー)
日本の大手電機メーカーであるソニーからは、高品質で多機能なサウンドバーが多く展開されています。
3次元の立体音響を実現する、独自のバーチャルサラウンド技術「Vertical Surround Engine」を搭載しているモデルや、ワイヤレス接続に対応しているモデルなどがあり、充実した機能性が特徴的です。
YAMAHA(ヤマハ)
オーディオ機器で有名なヤマハは、映画や音楽、スポーツなどコンテンツに合わせて最適なサウンドをつくる音場創生技術「シネマDSP」などを搭載したモデルなど、質の高い立体音響を提供するサウンドバーを豊富にラインアップ。原音を再現し、低音域から高音域までバランスの良い音を提供します。
BOSE(ボーズ)
大手オーディオメーカーであるボーズは、迫力のあるパワフルなサウンドを再生するサウンドバーを展開しています。サラウンド感も強いため、映画やライブ映像に没入できるでしょう。
スタイリッシュでコンパクトなデザインのモデルも多く、インテリアともなじみやすいです。
ジェイビーエル(JBL)
米国のスピーカーメーカーであるジェイビーエルは、劇場や映画館のスピーカーで有名ですが、家庭用サウンドバーにおいても高品質なモデルをそろえています。特に深みのある重低音が特徴的で、迫力のあるサウンドを楽しめます。また、比較的、リーズナブルなのも魅力的です。
●サウンドバーのおすすめ製品12選
各メーカーから展開されている、サウンドバーのおすすめ製品を紹介します。
ソニー「サウンドバー HT-A7000」
ソニーの「サウンドバー HT-A7000」は、音質だけでなく機能性が豊富です。
ドルビーアトモスやDTS:X、ハイレゾに対応しており、4Kパススルー機能も搭載しています。また、Wi-Fi接続やAirPlayにも対応しているため、使い勝手は優秀といえるでしょう。
独自の立体音響技術「360 Spatial Sound Mapping」も搭載。アーティストの生演奏に囲まれているかのような没入感を味わえます。
ソニー「サウンドバー HT-A3000」
ソニーの「サウンドバー HT-A3000」は、ドルビーアトモス、DTS:Xに対応。本体にディスプレイが付いており、操作状況が確認できます。
iPhone内の音や映像をWi-Fi経由で外部機器に出力できるAirPlayに対応。また、高さ方向の立体音響を表現する「Vertical Surround Engine」と前後左右のサラウンドを表現する「S-Force PROフロントサラウンド」によって、臨場感あふれる3次元の立体音響を楽しめます。
ソニー「サウンドバー HT-S400」
ソニーの「サウンドバー HT-S400」は、2ユニット型のサウンドバーです。
前方のスピーカーだけで仮想的にサラウンド音場を再現する「S-Force PROフロントサラウンド」を搭載。また、新開発の「X-Balanced Speaker Unit」を搭載し、音のひずみを低減。迫力ある明瞭なサウンドを実現しています。Bluetooth接続が可能です。
ソニー「サウンドバー HT-X8500」
ソニーの「サウンドバー HT-X8500」は、奥行き約96mmとスリムで、本体中央にデュアルサブウーファーを内蔵したサウンドバーです。
コンパクトながら、迫力ある低音を再生できます。ドルビーアトモス、DTS:Xにも対応。高さ方向、前後左右方向の表現力を加える技術を合わせることで、フロントスピーカーだけで3次元の立体音響を実現します。
ソニー「サウンドバー HT-S100F」
ソニーの「サウンドバー HT-S100F」は、2ウェイスピーカーシステムにより人の声がクリアに聞こえるサウンドバーです。
人の声をアップし聞き取りやすくする「ボイスモード」と、深夜などに小音量で出力するときも明瞭感のある「ナイトモード」を搭載。映画やドラマの視聴にぴったりです。Bluetooth対応なのでスマホやパソコンから音楽の再生もできます。
ヤマハ「サウンドバー SR-C20A」
ヤマハの「サウンドバー SR-C20A」は、ヤマハ独自チューニングのサラウンド技術によって音を聞き取りやすくグレードアップします。
コンパクトサイズながらサブウーファーを内蔵。人の声を聴きやすくする「クリアボイス」機能に加え、低音を増強する「バスエクステンション」機能を搭載。Bluetooth接続も可能です。また、専用アプリ「Sound Bar Remote」によってスマホから入力切替やサウンドプログラムの切り替えなどの操作を行えます。
ボーズ「Smart Soundbar 900」
ボーズの「Smart Soundbar 900」は、Amazon AlexaとGoogleアシスタントを搭載した、音声コントロールが可能なサウンドバーです。
9つのスピーカーを搭載しており、広がりのあるクリアなサウンドを提供。より臨場感・没入感を得られます。ドルビーアトモスに対応しています。
ボーズ「TV Speaker」
ボーズの「TV Speaker」は、トークやセリフをクリアに再生することに重点を置いたコンパクトなサウンドバーです。
「ダイアログモード」をオンにすると、視聴番組を分析し、トークやセリフを一層際立たせます。また、コンパクトながら、迫力と深みのある低音も再生できます。
Bluetoothに対応しているので、音楽やポッドキャストをストリーミングして楽しめます。
デノン「サウンドバー DHT-S517」
デノンの「サウンドバー DHT-S517」は、7個のドライバーを搭載したサウンドバーと、ワイヤレスサブウーファーによる2ユニット型です。
立体的な音場空間、上方向から音が降ってくるような3次元的なサラウンド体験を楽しめます。ドルビーアトモス対応で、Bluetoothにも対応しています。
バウワースアンドウィルキンス(Bowers&Wilkins)「PANORAMA3」
バウワースアンドウィルキンスは英国の老舗オーディオメーカー。その「PANORAMA3」はワンボディ型のサウンドバーです。
上向きにサウンドを放射するドルビーアトモス イネーブルドスピーカーを搭載。AirPlay 2とBluetoothに対応しています。高さ65mmというスリムでコンパクトなデザイン。壁面への取り付けも可能です。
ソノス(SONOS)「アーク サウンドバー ARCG1JP1BLK」
ソノスは米国のオーディオメーカー。ソノスのアーク(Arc)は、アカデミー賞受賞歴のあるサウンドエンジニアたちが携わっているサウンドバーです。
11基ものドライバーを搭載しており、豊かなサウンドを再生。独自のチューニング技術「Trueplay」で、設置された部屋に合わせてサウンドを最適化します。ドルビーアトモス対応。Amazon Alexa搭載のためハンズフリー操作も可能です。Bluetoothにも対応しています。
ジェイビーエル(JBL)「サウンドバー Bar 2.0 All-in-One MK2」
ジェイビーエルの「サウンドバー Bar 2.0 All-in-One MK2」は、コンパクトなサウンドバー。本体サイズは約61.4(幅)×5.6(高さ)×9(奥行き)cmで、テレビの前にすっきり設置できます。
独自設計の専用ドライバーによりパワフルなサウンドを再生します。Bluetoothに対応しているため、スマホから音楽ストリーミングの利用も可能です。
●まとめ
手軽に導入できて、テレビの音質を格段に上げてくれるサウンドバー。自宅でのテレビ視聴の環境をより良いものにしてくれるはずです。
スマホやタブレットと連携させて音楽を再生できたり、音声アシスタントで操作できたりと、さまざまな機能を持つものが豊富に展開されています。自分に合った製品を選んで試してみてください。