Amazonのストリーミングメディアプレーヤー「Fire TV」シリーズは、テレビや外付けディスプレイでインターネットの動画配信サービスを楽しめるデバイスです。
Fire TVにはスティックタイプの「Fire TV Stick」と、スピーカーを内蔵した“キューブ”タイプの最上位機種「Fire TV Cube」があります。現行モデルは2022年10月に発売された第3世代機で、価格は1万9980円(税込み、以下同)。どんな使い勝手なのか、チェックしてみましょう。
●Fire TV Cube:本体は高級感のあるファブリック仕上げ
Fire TV Cubeは立方体(キューブ)状のボディーで、サイズは86(幅)×86(奥行き)×77(高さ)mmです。スティックタイプのFire TV Stickシリーズよりも大きく、その分、スピーカーを内蔵し、Wi-Fiだけでなく有線で安定したインターネット接続が可能などインタフェースも充実しているモデルです。
2022年10月発売のモデルは、高級感のあるファブリック仕上げに刷新し、スピーカーの音質も向上、前世代機同様にAlexa(アレクサ)による音声操作にも対応しているので、声だけで各種操作が可能です。
ネットワークはWi-Fi 6に対応、安定したストリーミング視聴が可能です。さらに有線接続用のイーサネット端子、Webカメラや記録メディアを接続できるUSBポートのほか、Fire TVシリーズとして初めてブルーレイ/DVDレコーダーやゲーム機を接続できるHDMI入力端子も装備しています。
●Fire TV Cube:スムーズで安定した操作感
第3世代Fire TV Cubeは内蔵プロセッサーの処理能力をアップしたことで、アプリの操作感が向上しました。
2017年発売のFire TV Stickと比較すると、リモコンの反応やアプリの動作が軽快になっており、ストレスなくスムーズに操作できました。
リモコンにはアプリボタンが搭載されており、Amazon Prime Video(プライムビデオ)、Netflix、amazon music、ABEMAの4つのアプリがボタン1つで素早く呼び出せます。
●Fire TV Cube:Alexa(アレクサ)経由での操作も可能
Fire TV Cubeは本体のみでAlexa(アレクサ)に対応しており、音声での操作も可能となっています。「アレクサ、テレビをつけて」や「アレクサ、プライムビデオを開いて」などと話しかけるだけで、さまざまな操作ができます。
アレクサによる操作は割とアバウトでもよく動いてくれます。例えば「アレクサ、YouTube」と言えば、YouTubeのアプリが起動し、続けて「アレクサ、あのちゃん」と言えば、YouTubeで「あのちゃん」の動画を検索できました。
そのほか、Amazonのセキュリティカメラ「Ring」シリーズを購入して接続すれば、玄関に宅配便が届いた際に、テレビの画面上にRing Video Doorbellの映像が提示され、ソファに座ったまま応答したり、映像をピクチャー・イン・ピクチャーで確認できます。
●Fire TV Cube:ゲームアプリもプレイ可能
Webブラウザには、Fireタブレットと同様、独自のSilkブラウザが採用されています。テレビの大画面でゆったりとWebブラウジングを楽しめます。
ですが、文字の入力には画面上のソフトウェアキーボードをリモコンで操作する必要があり、少々手間がかかります。頻繁に文字を入力するのであれば、Bluetoothキーボードを別途用意したいところです。
ゲームアプリもいくつか遊ぶことができます。ただし、こちらも付属の専用リモコンでは複雑な操作が必要なゲームのプレイは快適とはいえません。
テレビ画面でFire TV用のゲームを遊びたいのであれば、Bluetoothマウスを用意するのが良いかもしれません。
●Fire TV Cube:多彩な動画コンテンツを楽しめる
Fire TV Cubeでは、日本国内ではPrime VideoやYouTubeのほか、Netflix、Disney+、Hulu(フールー)、Paravi(パラビ)などのストリーミングサービスを利用して、60万以上の豊富な映画やテレビ番組のエピソードを視聴できます。
これまでは対応する配信サービスが少なかったですが、現在は見逃したテレビ番組を視聴できる「TVer」や、ガンダムをとことん楽しめる「バンダイチャンネル」、仮面ライダーならオリジナル作品まで配信する「東映特撮ファンクラブ」など、とても見尽くせないほど充実しているのがうれしいですね。
2022年12月にサービス開始となった「DMM TV」にも早くも対応しています。こちらでは、ルパン三世の少年時代を描く「LUPIN ZERO」を独占配信していますので、さっそくFire TV Cubeで楽しんでみるのもよいのではないでしょうか。