日差しが柔らかく、暖かい春の山。しかし、朝方や日陰の場所などでは肌寒く感じることも多く、サッと羽織れるウェアが活躍します。そこで手に入れたいのが「アウトドアジャケット」です。

 今回は、登山ショップ店員ライターが選ぶおすすめの「アウトドアジャケット」を5つ紹介します。高い機能性を備えつつ、街でも着られるようなおしゃれなデザインのモデルを集めました。1着あれば季節問わず活躍するので、ぜひチェックしてみてください。

●撥水性・防水性のあるものを選ぶ

 登山用のアウトドアジャケットは、撥水性・防水性のあるものを選びましょう。山の天気は変わりやすく、晴れ予報であっても雨が降ることがあります。ブランド独自の防水素材を使用しているものや、防水透湿素材「ゴアテックス(GORE-TEX)」を使用しているものなど、さまざまなモデルが販売されています。選ぶ際には、素材の詳細を確認し、雨への耐性があるかどうかチェックしましょう。

 また、止水ファスナーを使用しているかや、手元や裾がしぼれるかも確認するのがおすすめです。ファスナー部分から雨が染み込んだり、ジャケットの隙間から雨が侵入したりといったトラブルを防げます。

●通気性や透湿性も重要

 登山は、たくさん汗をかく運動量の大きなアクティビティ。そのため、登山向けウェアでは撥水性・防水性と並び、通気性や透湿性の高さも重要です。体の中の熱を逃すベンチレーションシステム(通気穴)が施されているものや、ゴアテックスなどの透湿性の高い素材を選ぶのがおすすめ。体の熱や蒸気、汗を逃して快適に行動できます。

 一般的なアウトドアジャケットの製品ページには、透湿性能を示す指標として「○g/平方m・24hrs」といった数字が明記されていることがあります。これは、24時間にどれだけの水分を逃すのか、といった数値で、登山用のウェアとしては1万g前後あるとよいとされています(2レイヤーのゴアテックスの場合は1万3500g程度)。ウェアを選ぶ際には参考にしてみましょう。

●コンパクトに持ち運べるものがおすすめ

 軽量で、小さく折りたたんでコンパクトに持ち運べるかも重要です。水やレインウェア、食事など、必要なものを全て自分で持たなければいけない登山では、荷物の軽量化は非常に重要。重いと腰や肩に負担がかかり、疲れやすくなってしまいます。使わない時には小さくまとめてバックパックにしまって、軽々と持ち運べるジャケットを選びましょう。

 ナイロンやポリエステルなどの化学繊維を使用したものが軽くておすすめです。主にタウンユース用として販売されているものはデザインが重視され、やや重いものもあります。また、キャンプ用のたき火ウェアなどもやや重量があり、コンパクトに収納することには向かないものも。そのため、登山用やランニング用などのモデルを選ぶと失敗がありません。

●初心者にも◎ 登山におすすめのアウトドアジャケットはコレ!

パタゴニア「フーディニ・ジャケット」

 登山やランニング、タウンユースなど、1着あればどんなシーンにも活躍する汎用性の高さが人気の「フーディニ・ジャケット」。登山が好きな人なら1度は聞いたことのあるモデルです。重量は約105g。小さく折りたたんで外側のチェストポケットに本体を収納すれば、スマートフォンほどのサイズにまとまるため、荷物の容量に余裕がない時にも頼れる1着です。

 軽量性だけでなく、耐久性や使い勝手の良さも人気のポイント。摩擦や引き裂きに強いリップストップ・リサイクル・ナイロンを100%使用しているため、バックパックの擦れにも強く、長く愛用できます。また、細身で体にフィットしやすいサイジングのため、上半身を快適に動かすことができ、風の強い稜線などでもウェアのバタつきを防ぎます。

ザ・ノース・フェイス「コンパクトジャケット」

 おしゃれな見た目と、日本人に合うフィット感が魅力の「コンパクトジャケット」は、カラーバリエーションが豊富なロングセラーモデルです。撥水加工を施したナイロン100%ですが、コットンのようなマットなハリのある質感で、スポーティー感が抑えられているため、タウンユースでも大活躍。トレッキングパンツはもちろん、ジーンズやチノパンなど、あらゆるコーディネートに合います。

 パタゴニアの「フーディニ・ジャケット」よりもややゆとりがあり、ストンとしたシルエットが特徴です。肌寒い日には下にフリースやインナーダウンを着込んでも着膨れしにくいように作られています。スタッフサック付きで、重量は約330g。自宅で洗濯しやすく、メンテナンス性にも優れています。

マムート「アヤコ プロ ハードシェル フーデッド ジャケット」

 2レイヤーのゴアテックスを使用した防水・防風ジャケットである「アヤコ プロ ハードシェル フーデッド ジャケット」は、マムートの代表的なウェアの一つです。ゴアテックスらしい、マットでパリッとした素材は、洗練された印象。耐水圧2万8000mmであらゆる天候の登山で活躍するほか、ビジネス用に愛用する人も多いモデルです。

 防水ジャケットはムレやすいイメージがありますが、その悩みを解決する構造も魅力の一つです。その秘密は、脇の下に大きく施されたベンチレーション。ウェアを脱ぐことなく熱気や汗を逃してくれ、汗冷えや不快感の心配も最小限に抑えられます。4つのポケットは全てファスナー付きで、スマホや鍵などの小物を落とさずに持ち運べる使い勝手の良さも備えています。

ミレー「ティフォン 50000 ウォーム ストレッチ ジャケット」

 耐水圧2万mm以上の優れた撥水性を持ちつつ、しなやかな質感が特徴の「ティフォン 50000 ウォーム ストレッチ ジャケット」。レインウェアのジャンルではあるもののムレにくく、天気が良いときの行動中もウインドブレーカーのように快適に着られるのが人気の理由です。ミレーが独自に開発した防水透湿素材を使用しており、透水性は5万g/平方m・24hrsと一般的なレインウェアの2〜3倍の数値を誇ります。服の中をサラッと適温に保つため、高温多湿の日本にぴったりです。

 立体裁断を使用しており、締め付けの少ないデザイン。加えてストレッチ性も高いため、腕や腰回りの動きがスムーズです。フード部分に余裕があり、細かく深さを調節可能。帽子やヘルメットを着用するシーンでも快適に使えます。

エルエルビーン「メンズ マウンテン・クラシック・フルジップ・ジャケット」

 米国生まれのアウトドアブランド・エルエルビーン(L.L.Bean)。薄手ながらも耐水性のあるナイロン素材を使用したマウンテンジャケットは、男女ともに人気を集めています。フードのドローコートや、ファスナーのスライダーが差し色になっているデザインからはかわいらしさも感じられ、登山はもちろん普段使いもしやすいのが魅力です。

 洗濯機の使用も可能なため、お手入れのしやすさもポイント。また、両脇と内側にポケットがあり、使い勝手もバッチリです。米国フィットとジャパン・フィットがラインアップされているため、自分の体型に合わせてサイズ感を選べます。そのため、海外メーカーのジャケットは腕が長いと感じる、身幅が狭いと感じる、など体型に合わないと感じている人にも一度試してほしいモデルです。