ねんきん定期便について、「ねんきん定期便が届いたら何を確認したらいいのか知りたい」「最低限見ておきたいポイントを教えてほしい」など、疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。   ねんきん定期便を見れば、年金加入状況や年金見込額などがわかります。自身の老後資金に関わる大切な案内なので、忙しくても重要な情報を確認しておきましょう。   ここでは、どんなに忙しくても最低限見ておきたいねんきん定期便のポイントについて解説します。

ねんきん定期便とは

 
ねんきん定期便は「年金制度への理解を深めること」などを目的とした案内のことで、日本年金機構から毎年誕生月に送られてきます。ねんきん定期便を見ることで、これまでの加入実績に応じた年金額や年金見込額、保険料納付額などを把握可能です。
 
基本的な送付形式は、はがきですが、35歳・45歳・59歳のときは封書で届きます。
 

ねんきん定期便で確認しておきたいポイント

 
忙しくて、ねんきん定期便のすべてを見ることが難しい場合でも、「これまでの保険料納付額(累計額)」「これまでの年金加入期間」「これまでの加入実績に応じた年金額」の3つは必ず確認しましょう。
 
これらのポイントを見ることで、「保険料納付額(累計)」「年金加入期間」「年金額」の3つを把握できます。
 
ここでは、ねんきん定期便で確認しておきたい3つのポイントについて見ていきましょう。
 

「これまでの保険料納付額(累計額)」

 
ねんきん定期便の「これまでの保険料納付額(累計額)」を見れば、国民年金保険料と厚生年金保険料のこれまでの納付額(累計額)がわかります。以下のように「国民年金保険料(第1号被保険者期間)」と「厚生年金保険料(被保険者負担額)」が表示されています。
 
・国民年金保険料(第1号被保険者期間)
これまでの国民年金保険料納付額が記載されています。
 
付加保険料納付済期間がある場合は付加保険料額、前納期間がある場合は割引後の保険料額、追納期間は加算額を含めた保険料額をもとにしています。また、国民年金保険料の一部免除期間については、免除後の残りの保険料額がもとになっているので注意してください。
 
・厚生年金保険料(被保険者負担額)
加入当時の報酬(標準報酬月額・標準賞与額)に保険料率を乗じた被保険者負担額が記載されています。「一般厚生年金期間」「公務員厚生年金期間」「私学共済厚生年金期間」の該当する年金期間のこれまでの保険料納付額がわかります。
 

「これまでの年金加入期間」

 
「これまでの年金加入期間」を見れば、国民年金と厚生年金の保険料納付期間がわかります。国民年金(第1号・第3号)と厚生年金(一般・公務員・私学共済)それぞれの年金加入期間、受給資格期間、年金額には反映されませんが受給資格期間に算入される合算対象期間等などが表示されています。
 

「これまでの加入実績に応じた年金額」

 
「これまでの加入実績に応じた年金額」を見れば、老後もらえる年金額がわかります。老齢基礎年金と老齢厚生年金(一般・公務員・私学共済)のそれぞれの年金額と合計額が表示されています。
 
「これまでの加入実績に応じた年金額」に表示される年金額は、今後の年金保険料納付状況に応じて増加することを覚えておきましょう。
 
「これまでの加入実績に応じた年金額」が表示されていないときは、同月内で重複した年金加入記録がある場合や農林共済組合(厚生年金保険に統合されていない)の加入記録があることが考えられます。最寄りの年金事務所に問い合わせてみてください。
 

ねんきん定期便の種類

 
ねんきん定期便は、年齢によって送付形式や記載情報が異なり、図表1のように4種類に分けられます。
 
図表1

対象者 送付形式 情報
50歳未満 はがき これまでの加入実績に応じた年金額
50歳以上 はがき 年金見込額
59歳 封書 年金見込額
35歳、45歳 封書 これまでの加入実績に応じた年金額

「節目年齢」とされる35歳・45歳・59歳には、はがきではなく封書で届きます。
 

50歳からのねんきん定期便には「年金見込額」が追加

 
50歳からのねんきん定期便は「年金見込額」の情報が記載されます。年金見込額とは、現在の加入条件が60歳まで続いたと仮定して、算出された金額のことです。そのため、見込額と実際にもらえる年金額は必ずしも同じではありません
 
今後の年金加入条件によって、次回以降の年金見込額や実際にもらえる年金額は変わります。
 

忙しくても「加入実績に応じた年金額」や「見込額」「納付状況」は確認しましょう

 
ねんきん定期便を見れば、現在の年金加入状況や将来の年金見込額がわかります。年金は老後の生活資金の柱であるため、早くから状況を把握しておくことが大切です。
 
「忙しいから……。」といった理由でねんきん定期便を見ずに捨てるのではなく、忙しくても「これまでの保険料納付額(累計額)」「これまでの年金加入期間」「これまでの加入実績に応じた年金額」の3つのポイントは確認するようにしましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 
監修:新井智美
CFP(R)認定者、一級ファイナンシャルプラン二ング技能士(資産運用)
DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員