夫婦共働きの方々は、お金の管理をどうしているのでしょう。夫婦によってその方法は異なります。どのようにお金を管理していくべきかを悩まれている方もいらっしゃることでしょう。   本記事では、お金を管理する方法と、お金を管理するにあたって大切なことについて解説します。

お金を管理する方法

お金を管理する方法は、次のようなパターンが考えられます。

●夫婦のどちらかがまとめて管理する
●夫婦で役割分担をして管理する
●夫婦で役割分担をせず管理する

 

夫婦のどちらかがまとめて管理する

例えば、お金の管理を妻が行い、夫は“お小遣い”を受け取る、あるいはその反対、といった方法です。お金を管理する側から見れば、家計全体を把握しやすく、お金の管理がしやすくなります。お小遣いを受け取る側から見れば、家計のことを考えず、お小遣いのやり繰りだけを考えれば良いということになります。
 
この方法は、お金を管理している側の負担が大きくなりがちです。家計がうまく回っているときは良いのですが、何か問題があった場合、お金を管理する方が1人で問題を抱え込むことも少なくありません。家計の問題は夫婦(家族)の問題です。どちらがお金の管理をしたとしても、普段からお互いにお金の話をして、関心を持つよう心掛ける必要があります。
 

夫婦で役割分担をして管理する

例えば、家賃や水道光熱費などを夫が管理し、食費・教育費などを妻が管理するといった方法です。それぞれの費用をそれぞれが負担し、それ以外のお金については、それぞれが自由に管理します。
 
この方法は、お金の管理について、きちんとルールを決めておく必要があります。お金に対する認識が「自分のお金」となりやすく、費用をなるべく負担したくないという心理が働きます。予定していない出費があった場合、特にこの傾向が強くなります。不公平にならないよう、夫婦で話し合う必要があります。
 

夫婦で役割分担をせず管理する

例えば、家計管理専用の銀行口座を作り、その口座で家計を管理していくといった方法です。お互いにお金を出し合ってその口座に入金し、それ以外のお金はそれぞれで管理します。
 
この方法は、お互いにいくら出し合うのかという問題があります。公平を期すために、金額を同じにするのではなく、割合を同じにするなどの工夫が必要です。例えば「給料の50%」「給料の60%」などです。家計を回すために、合計でいくら出し合う必要があるのかというのも決めなければなりません。将来を含め、きちんと計画を立てる必要があります。
 

お金の管理は目標を持ってやる

「お金の管理=家計簿を付けること」と思われる方は少なくないでしょう。家計簿を付けることで、お金の流れを把握することができます。家計簿アプリを利用している方もいらっしゃると思います。
 
ところで、何のために家計簿を付けるのでしょうか。家計相談では、「家計簿を付けているものの、これで良いのか分からない」と言われることもあります。とりあえずお金の管理をするために家計簿を付けているという印象を受けます。
 
お金の管理とは、お金をコントロールすること、お金を上手に使うことです。上手に使うとは、ただ「赤字にならない」ことを意味するだけではありません。教育資金、住宅購入資金、老後資金などの金額の大きな資金を準備することも含まれています。
 
大切なのは、家計簿を付けることではありません。思い描いている人生を送るため、資金面でつまずかないよう資金計画を立て、それに則ってお金の管理をしていくことです。
 
目標を持つことが大切です。それを共有することが大切です。そのために協力していくことが大切です。お金の管理はその一部であり、目標を実現できる蓋然性(がいぜんせい)が高くなるよう役割分担をするべきです。
 

まとめ

お金を管理する方法として、3パターン挙げました。「夫婦のどちらかがまとめて管理する方法」「夫婦で役割分担をして管理する方法」「夫婦で役割分担をせず管理する方法」です。どの方法が一番良いかは、残念ながらお答えできません。向き不向きがあるからです。
 
お金を管理する目的は、良い人生を歩むことにあります。夫婦には夫婦の形があります。お金の管理の方法について、どれが良いかは夫婦で話し合って決めるべきことです。内容については、今回解説しました。共通していえるのは、夫婦でお金の話をするようにしてくださいということです。
 
執筆者:中村将士
新東綜合開発株式会社代表取締役 1級ファイナンシャル・プランニング技能士 CFP(R)(日本FP協会認定) 宅地建物取引士 公認不動産コンサルティングマスター 上級心理カウンセラー