株主になったら、株式総会で議決権を行使できます。コロナ禍となり、株主総会もライブ配信が主流になっていますので、まずは在宅で参加してみませんか?

株主総会で議決権を行使する方法

個別株式に投資する目的は何でしょう? それは、大きく3つに分類されるのではないでしょうか?
 

(1)扱っている商品やサービスが魅力的で将来有望と考えられるので、株価の値上がりを期待している(キャピタルゲイン重視)
(2)事業内容が安定していて配当利回りも良いので、配当を期待している(インカムゲイン重視)
(3)株主優待制度を期待している

 
その企業を応援する気持ちが根本にあるとは思いますが、もしかしたら“誰かの勧め”で、よく知らない企業に投資されているケースもあるかもしれません。
 
いずれにせよ、短期的に売買を繰り返すのではなく、中長期的に投資されている方もいらっしゃるでしょう。
 
多くの企業は3月末に決算を迎え、6月に株主総会を開催します。株主になると「定時株主総会の招集通知」が送られてきますが、その内容をあまり見ないという方もいらっしゃるかもしれません。
 
株主総会は、投資している会社について知る絶好の機会ですので、積極的に資料に目を通すことをお勧めします。
 
招集通知は冊子になっていて、株主総会の日時や場所の案内だけでなく、当日決議される議案内容についての項目ページと事業報告の資料ページで構成されています。
 
株主は議決権を有していますので、議決権行使書が同封されています。
 
総会に出席する場合は、行使書が入場券のような役目を果たします。出席しない場合は、各議案に対する賛否を郵送、またはインターネットで表明します。議決権を行使すると、株主としての責任を実感できるかもしれません。
 

招集通知は貴重な情報源

株主総会では議案の決議がされるのですが、例えば下記のような議案内容になっています。
 

【第1号議案】定款中一部変更の件
【第2号議案】取締役10名選任の件
【第3号議案】監査役2名選任の件

 
株主総会では、事業報告と議案の説明が、冊子の資料をもとに行われます。取締役と監査役の選任が議案に含まれていますので、候補者の顔写真と履歴などが並んでいます。株主総会の檀上ひな壇に座っている面々です。
 
注目してほしいのは、事業報告のページです。現状報告だけでなく、今後の事業計画や注力ポイントなどが分かりやすく要約されています。株主総会では事業報告を映像化されたレポートで説明する形式がとられていますので、よりイメージしやすくなっています。
 
自分の投資している企業を研究しようと思っても、情報が多すぎて困ることがありますが、このようにコンパクトにまとめられていると、会社の方向性がつかみやすいのではないでしょうか。
 

ライブで感じる会社の将来性

筆者は個人的に、株主総会に参加して楽しみにしていることがあります。それは質問コーナーです。
 
熱心な株主がどのような質問をし、経営陣がどのように回答するのか。これは臨場感たっぷりで見ものです。真摯(しんし)な態度で丁寧な説明があると、株主を大切にしていることが伝わり、好感が持てます。
 
また、昨今は損益の数字だけではなく、環境への配慮や社会貢献などもテーマになることがあります。この取り組みも、ぜひ生で聞きたいところです。企業の将来性を如実に反映しているかもしれません。
 
配当金計算書が招集通知と同封される場合もあります。配当金はいくらだったのかは気になって確認するけれど、冊子の方は見逃していたという方もいると思います。大事な情報が詰まっていますので、今一度確認されることをお勧めします。
 
新たな投資情報が見つかるかもしれません。できれば株主総会に参加して、会社の空気感を感じてみませんか?
 
執筆者:宮﨑真紀子
ファイナンシャルプランナーCFP(R)認定者、相続診断士