社会人にとってお金の知識は重要ですが、教育現場において金融教育が始まったことをご存じでしょうか?   文部科学省が定める「学習指導要領」が改訂され、2022年4月から高校家庭科で、金融教育が必修化されました。今回は、高校生の金融教育の満足度を紹介すると同時に、クレジットカードを作りたいと考えている高校生の割合を紹介します。

金融教育が必修化された背景

高校家庭科で金融教育が必修化された背景は、2022年4月に成年年齢が引き下げられたことと大きく関係しています。成年年齢引き下げにより、18歳から金融に関するさまざまな契約を自ら行えるようになりました。
 
例えば、自分名義のクレジットカードを作ったり、ローンを組んだり、携帯電話を契約したり、といったことが可能となったのです。
 
これに伴い、金融に関するトラブルが増加する可能性が指摘されています。金融に関するトラブルを避けるためにも、金融教育の重要性はますます高まっています。
 
金融庁が公表している指導教材では、家計管理、ライフプランニング、資産形成、ローンに関するそれぞれのシミュレーターなどに触れています。
 
金融オンラインスクール「グローバルファイナンシャルスクール」が2022年9月に行ったアンケート調査(調査対象:金融教育の授業を受けたと回答した、全国の高校生の男女502人)によると、実際の授業では「金融トラブル」や「お金を使うこと」などについて多く取り上げられたとされています。
 
一方で、資産形成や金融商品について取り上げた高校は少ないことが分かりました。
 

高校生の金融教育の満足度は高い

同アンケート調査によると、金融教育の分かりやすさについて「分かりやすかった 」が 22.7%、「まあまあ分かりやすかった 」が 54.8%と回答しました。実際に金融教育を受けた高校生の80.7%が分かりやすかったと感じたことが分かります。
 
また、金融教育がためになったかという質問については、 「とても思った」が 36.9%、「思った」が 51.0%という結果となりました。
 
金融教育の授業の満足度に関しては、「満足」 が 28.5%、「やや満足」が 52.2%という結果となり、金融教育に対してポジティブな感想を持った高校生が多いことが分かります。
 

クレジットカードを作りたい高校生は約6割

成人年齢が引き下げられ、お金に関する契約が18 歳でできるようになったことに対して、半数近くの45.4%の高校生が抵抗感があるようです。
 
しかし、18歳になったら自分名義のクレジットカードを作りたいかという質問したところ、「作りたい」と回答した高校生は63.7%にものぼりました。この結果から、自分名義のクレジットカードに憧れている高校生が多いことが分かります。
 
一方、自分名義のクレジットカードを「作りたくない」と回答した高校生は9.6%にとどまりました。「親と相談して決めたい」と回答した高校生も25.9%いて、自分名義のクレジットカードを持つことに抵抗感がある高校生もまだ多い印象です。
 

高校生の金融教育に対する満足度は高い

2022年4月に成年年齢が18歳に引き下げられたことにより、18歳から金融に関する契約が可能となりました。これを受けて高校家庭科で金融教育が必修化されましたが、8割以上の高校生が「分かりやすかった」「ためになった」というポジティブな感想を持ったようです。
 
授業で得た知識を生かして、お金と上手につきあってほしいですね。
 

出典

株式会社FreeLifeConsulting グローバルファイナンシャルスクール 高校生の金融教育の満足度に関するアンケート調査(2022年)(PR TIMES)
金融庁 高校向け 金融経済教育指導教材の公表について
金融庁 高校生のための金融リテラシー講座
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部