皆さんは、生涯未婚率が年々上昇傾向にあることをご存じでしょうか? 今では結婚が当たり前ではなくなり、生涯独身で生活している人も多くいます。   本記事では、独身世帯と夫婦世帯で老後の生活にどのような違いがあるのかを解説します。

生涯未婚率の推移

総務省の調査によると、50歳時点での生涯未婚率が年々上昇傾向にあることが分かっています。
 

50歳時点での生涯未婚率

<2000年>

男性…12.57%
女性…5.82%

<2010年>

男性…20.14%
女性…10.61%

<2020年>

男性…28.25%
女性…17.81%

ここ20年ほどの期間でも男性で約15%、女性で約12%、未婚率が上がっていることが分かります。生涯未婚のまま老後を迎えると、夫婦生活と比較してどのような違いがあるのでしょうか?
 

老後生活の違い

独身世帯と夫婦世帯、それぞれでどれくらい収支に違いがあるのか確認してみましょう。
 

独身世帯

総務省統計局による2021年の「家計調査報告」の調査結果によると、65歳以上の単身無職世帯の世帯収入(年金収入等)は、平均13万5345円となっています。
 
一方、支出の合計(消費支出と非消費支出)は、平均14万4747円となっています。収入と支出を比較すると、毎月の不足額が9402円であることが分かります。
 
では65歳から30年老後生活が続いたとすると、どれくらい足りないのでしょうか。以下のとおり計算すると、666万8640円不足することが分かります。
 
9402円×12ヶ月×30年=338万4720円
 

夫婦世帯

総務省統計局による2021年の「家計調査報告」の調査結果によると、65歳以上の夫婦のみの無職世帯収入(年金収入等)は、平均23万6576円となっています。
 
一方、支出の合計(消費支出と非消費支出)は、平均25万5100円となっています。収入と支出を比較すると、毎月の不足額が1万8524円であることが分かります。
 
では、65歳から30年老後生活が続いたとすると、どれくらい足りないのでしょうか。以下のとおり計算すると、666万8640円不足することが分かります。
 
1万8524円×12ヶ月×30年=666万8640円
 

独身世帯と夫婦世帯の比較

上記の実態から独身世帯と夫婦世帯を比較すると、1人あたりの不足金額にあまり大きな違いはないことが分かります。
 
しかし老後には、介護の費用がプラスでかかってくる可能性も高くなるでしょう。夫婦世帯であれば、配偶者に世話をしてもらったり、子どもが協力してくれたりとさまざまな方法が考えられます。
 
一方、独身世帯の場合は、子どもがいなければ自分1人でできる限りのことをして、早めに介護サービスを頼る必要がでてくるかもしれません。
 
独身世帯ではこれまで1人でできていたことが、老後では難しくなることもあるでしょう。数字だけでは分からないリアルな実態も踏まえて、早めに対策する必要があります。
 

まとめ

今回は独身世帯と夫婦世帯で、老後の生活にどのような違いがあるのかを解説しました。
 
生涯未婚率が上がってきている中、独身世代が老後を迎えるにあたって考えるべきことは、たくさんあります。お金の事情と照らし合わせて、早めに準備していきましょう。
 

出典

国立社会保障・人口問題研究所ホームページ 人口統計資料集(2022)より 表6-23 性別,50歳時の未婚割合,有配偶割合,死別割合および離別割合:1920〜2020年
総務省統計局 家計調査報告(家計収支編)2021年(令和3年)平均結果の概要
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部