最近、「リスキリング」という言葉をよく耳にします。Re-skillingつまり、技能の再習得を意味しています。本記事ではリスキリングにかける金額や、無駄にならない金額を設定するコツを紹介します。

リスキリングにかけるお金は?

まずは、リスキリングに関わるお金についてみていきましょう。
 
リインフォース株式会社(東京都港区)が、2022年12月に20〜60代のフリーランス・副業・複業人材1053名を対象に行った「リスキリングに関するアンケート」より、リスキリングにかけるひと月あたりの費用ついてみていきましょう。
 
リスキリング成功者の回答では、「1〜2万円未満」が21.1%と最も多いという結果が得られました。実施者全体では、「5000円未満」が31.5%と最も多い結果になっています。
 

リスキリングの効果

先ほどのアンケート結果から、リスキリングの効果についてみていきましょう。リスキリングに取り組んだことで、「収入が増えた」が22.3%、「仕事の依頼が増えた」が19.4%と、リスキリング実施者全体の41.7%がビジネスに直結する成果を挙げられたと回答しています。
 
さらに、職種別でみていくと、本業のフリーランスで「収入」または「仕事の依頼」が増えた方は27.4%、副業・複業人材は36.0%であり、副業・複業人材のほうが10%近く高いことが分かりました。
 
リスキリングに取り組む理由については、1位は「仕事の幅を広げるため」が81.6%、2位「専門知識を身につけるため」が52.6%となっています。これらの結果は、リスキリングのメリットが伺えるといえるでしょう。
 

自己投資を無駄金にしないために

リスキリングによる自己投資を無駄にしないために、まず重要になることは目標を明確にすることです。そのうえで現行の仕事とリスキリングにかける配分に十分考慮した計画を立てましょう。
 
現行の仕事の幅や深さを求めていくのであれば、現在の経験や知識の応用が利く部分があると思います。仕事とのバランスもとりやすいですし、モチベーションを維持も難しくなく、自己投資にかける資金を少なくできるかもしれません。
 
他の分野に挑戦するのであれば、一から学ぶ部分も多くなります。これは思いのほか大変です。一つひとつ小さなことから積み重ねる意識をもちましょう。そしてじっくり時間をかけて取り組みましょう。いきなり高額な自己投資予算を組んでも、仕事が忙しく手がつかなくては無駄になってしまいます。
 
このように、全体を把握し現実的な計画を立てることが、無駄金をなくす金額設定のコツになります。どの程度の金額設定が望ましいかが、みえてくるからです。
 
また、アンケート結果で成功者が最も多い、月1〜2万という金額は年間で換算すると12〜24万円になります。この金額で自分に合った学習方法を選択しましょう。通信教育、インターネットを活用したオンラインセミナーやeラーニング等、学びを提供してくれる場はたくさんあります。
 

まとめ

自己投資・リスキリングを無駄金にしてしまう大きな要因は、挫折によるところが大きいでしょう。リスキリングに取り組む際には、過大な目標ではなく現実的な目標を立てましょう。そして強い意志をもち、しっかり継続していくことが、リスキリングにおいて重要になります。
 

出典

リインフォース株式会社 リスキリングに関するアンケート
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部