初心者がそろえておきたい基本装備
お店に行くと、実に多種多様な登山用品が並んでいて、初めての場合は迷ってしまうかもしれません。登山においては、安全を確保できるかどうかが、もっとも重視すべきポイントです。
家にあるもので代用できる場合もありますが、まったくの初心者が安全に登山を行うために、最低限でもそろえておいた方がいいとされる登山用の装備は、以下の3種類だと言われています。
装備ごとに、特徴や費用について紹介します。
ザック
ザックはリュックとも呼ばれています。既にカジュアルなリュックを持っている、普段から使っている人でも、登山用のものを用意することがおすすめです。登山用のザックには、登山で使う重い荷物をできるだけ安全に運べるためのパーツが備わっています。
例えば、荷物を持ち運ぶためのストラップやベルト、ループがたくさん付いています。通気性のいいショルダーハーネスは、肩にかかる負担を軽減させることができます。
日帰りの気軽な登山の場合は、25リットルから30リットルの容量のザックがおすすめです。費用はブランドや大きさにもよりますが、5000円から2万7000円程度となっています。
登山靴
カジュアルなスニーカーで代用しようとすると、疲れやすくけがをしやすいため、登山靴も必須です。
登山靴は坂道やゴツゴツした道を歩くことを想定した作りになっています。ソールが厚いので足への負担を軽減することができます。靴底はデコボコしていて滑ることを防いでくれます。カットは高く、足首以上をすっぽりサポートすることで、足のけがを防ぐ効果もあります。
登山靴は、ハイキング用から本格的な山岳登山用まで、種類はさまざまです。4000円〜4万円以上と値段に幅があります。自分の目的に合った靴を選びましょう。実際に靴を履いて、坂道や階段を歩いてみることをおすすめします。
レインウエア
山の天気は変わりやすく、快晴だと思っていたら急に雨が降り出すことも珍しくありません。雨に降られるとぬれて不快というだけでなく、体温が奪われ、危険な状態に陥る可能性もあります。登山では安全のため手に傘を持つことはできません。レインウエアは、気軽な登山であっても、雨や風から身を守るために必ず備えておきましょう。
登山のためには雨を防ぐだけでなく、動きやすさや、防水性、透湿性についてもチェックしましょう。雨を防ぐ防水性以外にも、こもった汗を外に逃がす透湿性も、快適さを保つために重要な機能です。一般的に機能性が高いもの、軽量なレインウエアほど値段が高くなります。登山ブランドのレインウエアにかかる費用は、1万円から4万円程度です。
登山の準備費用を抑える方法
登山専門店では、登山に必要な道具のレンタルサービスを行っているところもあります。購入するよりも費用を抑えられる上、メンテナンスを行う必要もありません。自分に合っているかどうか購入前に試すこともできます。気軽に利用できる点もメリットです。
購入する場合、アウトレットやシーズンオフのセールを利用すると、費用を抑えることもできます。
安全に登山を楽しもう
ブームとなっている登山を始めたいと思っている場合、装備にかかる費用も気になるでしょう。
登山の際、もっとも重要とするべきは安全の確保です。初心者でも登山専用の登山靴、ザック、レインウエアの3つは最低限そろえておきましょう。登山用品のレンタルサービスを利用する、セールを狙うなどで費用を抑えつつ、快適で楽しく山登りを行いましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー