確定申告や年末調整の際には、社会保険料(国民年金保険料)や公的年金等の源泉徴収票を用意しておかなくてはなりません。これらの通知書は、マイナポータルから電子データとして受け取ることが可能です。本記事では、マイナポータルを活用して、確定申告や年末調整などに必要な通知書を受け取る方法やメリットなどを解説します。

マイナポータルで確定申告や年末調整に必要な通知書を受ける方法

最初に、マイナポータルを経由して、ねんきんネットへの利用登録手続きを済ませておく必要があります。マイナポータルへログインする際には、マイナンバーカードが必要です。スマートフォンやICカードリーダライタなどでマイナンバーカードを読み取ったら、設定しておいたパスワードを入力して、マイナポータルへログインしてください。
 
マイナポータルのトップページ上に、「年金記録・見込額を見る(ねんきんネット)」のメニューがありますので、そちらを選択しましょう。
 
ねんきんネットとの連携画面が表示されたら、利用規約に目を通したうえで、ねんきんネットとの連携に同意してください。連携手続きが終了すると、ねんきんネットの画面が表示されますので、メールアドレスの登録手続きをしておきましょう。
 
社会保険料(国民年金保険料)や公的年金等の源泉徴収票を電子データで受け取るには、電子送付の希望登録を済ませておかなくてはなりません。マイナポータルとねんきんネットを連携したら、自動で電子データが送られてくるわけではありません。
 
マイナポータルのトップページを開いたら、「年金記録・見込額を見る(ねんきんネット)」のメニューを選び、ねんきんネットの画面を表示してください。
 
次に、「通知書のペーパーレス化」のボタンを選択してください。「社会保険料(国民年金保険料)控除証明書」「公的年金等の源泉徴収票」のそれぞれに対して、電子送付希望の選択が可能です。
 
電子データで受け取りたい通知書に対して「電子送付する」を選択したら、「登録/変更内容を確認する」ボタンを押してください。最後に、「入力内容を登録する」ボタンを押せば、手続きは完了です。
 

通知書が届くのはいつ?

電子データの通知書が届くのは、年末調整や確定申告の時期が近づいてからです。控除証明書は10月中旬頃、源泉徴収票は12月下旬から1月上旬頃に届きます。
 
この時期までに、電子送付希望の登録手続きを済ませておかないと、電子データで受け取れなくなってしまいます。電子データを希望される方は、早めに手続きをしておいたほうがよいでしょう。
 
電子データの通知書が届くと、マイナポータルの「お知らせ」欄に表示されますので、そちらで確認してください。なお、マイナポータルで電子送付を選んだ場合は、紙の通知書の郵送は自動で停止されます。紙の通知書の停止手続きを行う必要はありません。

 

マイナポータルで通知書を受け取るメリット

マイナポータルから通知書の電子データを受け取れるようにしておけば、紙の通知書が不要になります。電子データならば、紛失や破損の心配がありません。どうしても紙で保存しておきたい場合には、電子データをプリントアウトしておくとよいでしょう。
 
また、受け取った電子データは、e-Taxで確定申告できるというメリットもあります。通知書の内容がe-Tax側に自動で反映されますので、手動で入力する手間が省けます。スピーディーに確定申告の手続きを進めることができるでしょう。
 

通知書の受け取りは便利なマイナポータルを活用!

確定申告などで必要な通知書はマイナポータルから電子データでの受け取りが可能です。紙の通知書が不要な方やe-Taxで確定申告をする方は手続きをしておくとよいでしょう。電子データで受け取ればe-Taxでの確定申告がより便利になります。紙の通知書とは違い紛失の心配もありません。電子データでの受け取りの詳細は日本年金機構のサイトでご確認ください。
 

出典

日本年金機構 確定申告・年末調整に必要な通知書をマイナポータルで受け取る

日本年金機構 オンラインでの確定申告に必要な年金の通知書をマイナポータルで受け取れます!
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー