働き先を選ぶ際に、気になるのが時給です。特にパートタイマーやアルバイトなどで働くことを考えている場合は、時給が高いことも要件の1つになると思います。また、どれだけ求人が多いかについても気になるところです。   そこで本記事では、製造業の時給が高いのかについて解説すると共に、製造業の求人状況についても紹介していきます。

短時間労働者の時給平均

厚生労働省の「令和3年賃金構造基本統計調査の概況」によると、短時間労働者の1時間当たり賃金は、男女を合わせた平均が1348 円、男性が1631円、女性が1290円となっています。
 
1時間当たり賃金を年齢階級別にみると、最も1時間当たり賃金が高い年齢階級は、男性が35〜39 歳で 2349円、女性が30〜34 歳で1380円です。
 
短時間労働者の場合は、年齢が高くなれば時給も上がる、ということではなく、ある一定の年齢を超えると賃金が下がる場合もあります。ご自身の場合と照らし合わせて、参考にしてください。
 

製造業の時給平均は

同調査では、産業別の賃金についても公表しています。産業別の1時間当たり賃金を見てみると、男女を合わせた平均では「教育・学習支援業」が2418円で最も高い賃金になっています。続いて、「医療・福祉」が1895円、「電気・ガス・ 熱供給・水道業」が1660円です。
 
男女別に見てみると、男性では「医療・福祉」が3736円、女性は「教育・学習支援業」が2081円で最も高くなっています。
 
製造業の時給は、男女を合わせた平均が1144円です。また、男女別に見てみると、男性の場合は1321円、女性の場合は1099円となっています。それぞれ、平均よりも少し安い水準です。しかし、求人内容によっては平均よりも高いものもあります。そのため、平均よりも高いのか、低いのかを確認して、就職や転職に活かしてみてください。
 

製造業のパートタイムの求人数は?

厚生労働省の「一般職業紹介状況(令和5年1月分)」では、パートタイム労働者の求人状況について公表しています。
 
新規学卒者を除く一般新規求人の状況を見てみると、2023年1月では、93万9104人の新規求人数に対して、パートタイム労働者の求人数は38万3151人でした。約3分の1がパートタイム労働者の求人であることがわかります。
 
その内、製造業の求人数は9万2227人で、全体の10%弱の求人を占めていました。また、パートタイム労働者の求人数は2万4340人です。そのため、製造業の求人数は多いといえます。多くの求人があるので、自分に合った転職先を探すことが可能です。
 
また、製造業には、さらに多くの種類があります。同調査では、食料品製造業が最も割合が多くなっています。全人数で2万348人のところ、パートタイム労働者は1万83人です。約半数を占めていることがわかります。そのため、食料品製造業は求人の中で、パートタイムの比率が多いといえそうです。
 

製造業は、時給は平均よりも安いが、求人数が多いので自分に合った会社を見つけやすい

本記事では、製造業の時給が高いのかについて解説すると共に、製造業の求人状況についても紹介してきました。製造業の時給は平均よりも安いですが、求人数は多いです。そのため、自分に合った会社を見つけやすい業種といえます。
 
また、パートタイム労働者の求人も多いので、平均以上の求人を探すことが可能です。ご自身に合った求人を探すことができるので、製造業の求人を確認してみましょう。
 

出典

厚生労働省 令和3年賃金構造基本統計調査の概況
厚生労働省 一般職業紹介状況(令和5年1月分)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー