新卒採用時に会社から給料振り込み用口座を指定される場合があります。   このような人の中には、「近くにATMがない」「手数料が高すぎる」などと不満を持っている場合もあるのではないでしょうか? 会社指定の銀行に不満がある場合、別のメインバンクを作ったほうがよいのでしょうか?   メインバンクの選び方や注意点について解説します。

給料振り込み用口座と別のメインバンクは必要?

新卒採用時に給料振り込み用口座を指定されたため、その銀行が自動的にメインバンクになっているという人は多いでしょう。
 
特に中小企業では事務手続き上の問題で、会社と同じ銀行を指定されるケースが多いようです。指定された銀行に不便がないなら、そのままメインバンクにしていても特に問題ありません。
 
一方、近所に銀行やATMがなかったり、手数料が高かったりしてデメリットが大きい場合は、別のメインバンクを作ったほうが便利になります。
 
また、資金を増やしたい人ならば、金利が高い銀行や、投資活動がしやすい銀行を選ぶと効果的です。あるいは、パートナーと共同口座を作って、お互いの給与を振り込んだほうが、お金を管理しやすいケースもあるでしょう。
 
いずれにしても、メインバンクは長年使い続けることになる上、生活に与える影響も大きいものです。マネープランやライフスタイルを検討した上で、慎重に選びましょう。
 

給料振り込み用口座と別のメインバンクの選び方

先に述べたとおり、メインバンクの必要性や考え方は人それぞれ違います。それを踏まえた上で、多くの人に共通するメインバンクの選び方を3つ紹介します。
 

ネット銀行を選ぶ

給料振り込み用口座は、実店舗のある銀行である場合がほとんどです。このため、給料振り込み用口座にない利便性やサービスを考えると、ネット銀行がメインバンクの候補になります。
 
ネット銀行は、振り込みなどの各種手続きがオンライン上で24時間365日できるので便利です。また、いつでも口座資金を確認できるため、収支を管理しやすいこともメリットです。
 

手数料が少しでも安い銀行を選ぶ

1回ごとの手数料は小さくても、積もり積もればかなりの額になります。少しでも手数料が安い銀行を選びましょう。手数料で比較した場合は、ネット銀行のほうが割安です。また、手数料がかからないATMを利用できる銀行を選ぶのもよいでしょう。
 

投資活動のしやすさ

銀行口座というと「お金を蓄えるところ」というイメージがありますが、現代はその意識も変わってきています。積極的な資産運用を考えているなら、投資活動のしやすい銀行を選んだほうがよいでしょう。
 
例えば、自社系列の証券会社を利用すると預金金利が上がる特典を用意している銀行があります。また、投資信託のサービスが充実している銀行もあります。
 

メインバンクを選ぶ際の注意点

給料振り込み用口座とは別のメインバンクを持つ場合は、資金移動を忘れがちです。数日の遅れでも、クレジットカードや公共料金などの支払いの延滞につながるため、注意しましょう。
 
例えば、給与振り込みが毎月25日、クレジットカード引き落としが毎月27日になっているような場合は、時間的にも余裕がありません。また、ネット銀行をメインバンクにする場合は、必要なサービスの有無をよく確認しておきましょう。
 
例えば、ネット銀行の中には公共料金の支払いに対応していないところもあります。手数料の安さや金利の高さを優先してネット銀行を選ぶと、不便になる場合があるので注意が必要です。
 

給料振り込み用口座と別のメインバンク選びは慎重に

会社指定の銀行に不満がある場合は、別のメインバンクを検討しましょう。自分のマネープラン、ライフスタイルにあったメインバンクを選べば、日々の生活が便利になり、資産運用もしやすくなります。
 
ただし、お金の移動が面倒になる場合や、使いたいサービスがない場合もあります。慎重に検討した上で、メインバンクとしての口座を作りましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー