固定費を減らせば、継続的に支出を抑えられるようになります。スマホの通信事業者やプランの変更は、その代表的な手段です。   ただし、ほかにも効果的なアプローチがあり、さらに年間数万円を削減することも不可能ではありません。   そこで本記事では、どの固定費に注目すればよいのか紹介していきます。項目ごとに節約のコツも解説するので参考にしてください。

生活に不可欠な費用

光熱費と住居費は、生活する上で避けられない固定費です。支出に占める割合も大きいので、これらの削減について具体的な方法を説明します。
 

光熱費

電気とガスについては、水道とは異なり、契約する会社を自由に選べます。夜間電力が安い電力会社に乗り換えるなど、自分のライフスタイルに合わせた選択によって、節約が可能です。
 
また、冷蔵庫の開閉や風呂の追いだきを減らすといった省エネ行動も、生活の中で習慣化できれば効果を期待できます。
 

住居費

賃貸と持ち家のどちらでも、一般的に固定費に対する住居費の割合は高いため、節約の対象として優先度が高いです。
 
賃貸に関しては、契約の更新料が発生する前に、家賃が安い物件に引っ越すと効果的です。家賃が5000円下がるだけで年間6万円も節約できます。
 
一方、持ち家で住宅ローンの支払いが残っているなら、金利分を節約するために、借り換えも検討してみましょう。
 

自動車関連の費用

自動車を利用していると複数の固定費が生じます。ここでは大きく2種類に分けて紹介するので、節約のポイントを押さえておきましょう。
 

乗っていると発生する費用

日常的に自動車を使う人は、ガソリン代も固定費として考える必要があります。自動車のサブスクリプションの契約者も同様で、ガソリン代は自分で負担するルールとなっています。
 
この出費を減らしたいなら、ガソリンスタンドで給油する際、セルフサービスのところを選ぶことが基本です。また、クレジットカードによる支払いでキャッシュバックを受けられるなど、お得な特典の有無も選択時の判断材料になります。
 

乗らなくても発生する費用

自賠責保険への加入は法律で義務付けられており、保険料を支払わなければなりません。この保険料は契約期間を長く設定することで節約が可能です。もちろん、短い場合より支払う金額は高いですが、月額に換算すると割安になります。
 
また、ガレージを所有していない場合には、基本的に月極駐車場の契約も必要です。自宅からの距離よりも駐車場代の安さを重視して、範囲を広げて探し直しましょう。
 

娯楽関連の費用

娯楽関連も以下のように節約しやすい項目があります。それぞれに関して、本当に今後も必要かどうか考えてみることが大事です。
 

テレビ

放送法第64条により、テレビ放送の受信設備を設置するとNHKと契約しなければなりません。1年分の前払いだと割安になりますが、それでも地上放送だけの契約でさえ、年間で1万円を大きく上回る料金体系になっています。テレビの必要性を感じていないなら、受信設備を処分して解約することも1つの方法です。
 

サブスクリプション

映像や音楽のサブスクリプションに加入すると、定期的に支払いが発生します。コンテンツの購入よりお得だと思って契約しても、あまり使っていない場合は実質的に割高であることも珍しくありません。
 
無料でDVDやCDも借りられる図書館を活用するなど、ほかの楽しみ方で満足できそうなら、こちらも解約を検討してみましょう。
 

固定費をチェックして効率的な節約を実施しよう

物価が上がって預貯金の金利が下がるなど、消費者にとって好ましくない状況が続いています。このような時代だからこそ、固定費の削減がなおさら重要になってきました。
 
各項目の下がり幅は小さくても、それらの積み重ねによって大きな効果を見込めます。生活から娯楽まで細かく見直し、できるだけ多くの節約を実行に移して効率よく進めていきましょう。
 

出典

経済産業省 電力会社を切り替えるには?

政府広報オンライン 節電をして電気代を節約しよう!手軽にできる節電方法とは?

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー