雨の日は洗濯物が乾かず、頭を悩ませている人も多いのではないでしょうか。天候を問わずに洗濯物を乾かすなら、洗濯乾燥機を利用するのが便利です。しかし、洗濯乾燥機は電気代が高額なイメージがあるかもしれません。   そこで本記事では、「洗濯乾燥機」と「天日干し+除湿器」ではどちらの方が電気代を節約できるのかを解説します。

洗濯乾燥機にかかる電気代

洗濯乾燥機とは、洗濯から乾燥までを自動で行えるタイプの洗濯機です。洗濯乾燥機にかかる電気代は機種によって異なりますが、ここでは消費電力量が約890Whのドラム式洗濯乾燥機にかかる電気代を計算していきましょう。
 
公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会によると、2023年5月時点の電力料金の目安単価は31円/kWh(税込)です。洗濯乾燥1回にかかる電気代は、890Wh×0.031円=約28円となります。
 
洗濯乾燥機は、乾燥機能を使用せずに洗濯のみをすることも可能です。同機種で洗濯のみをする場合の消費電力量が約68Whとすると、洗濯1回あたりの電気代は68Wh×0.031円=約2円です。つまり、乾燥にかかる費用は28円-2円=約26円と推測できます。
 
なお、縦型洗濯機は、基本的にドラム式に比べて消費電力が高いため注意してください。消費電力が約2290Whの機種の場合、洗濯乾燥1回あたりの電気代は約71円です。洗濯のみにかかる費用は数円程度と仮定すると、乾燥に70円弱かかっていると推定できます。
 

天日干し+除湿器にかかる電気代

天日干しとは、太陽光と風で洗濯物を乾かす方法です。晴れた日は天日干しをすれば、費用は一切かかりません。
 
ただし、天候が悪い日は天日干しができないため、室内干しで衣類乾燥除湿器を使用する人もいるでしょう。機種にもよりますが、衣類除湿器を使用すれば58〜108分程度で衣類の乾燥が完了します。
 
国内大手メーカーの衣類乾燥除湿器を例にとると、衣料乾燥1回あたりにかかる電気代は通常モードで13.7円、速乾モードで27.5円です。
 

衣類乾燥にかかる電気代を節約する方法

衣類乾燥にかかる電気代を節約するなら、天日干し+除湿器を選ぶことをおすすめします。できるだけ天日干しを行い、天候が悪い日や深夜に洗濯をする日のみ衣類乾燥除湿機を使用するとよいでしょう。
 
ただし、衣類乾燥除湿機の機種やモードによっては、洗濯乾燥機を使用した方が電気代が安く済むケースもあります。
 
また、新たに衣類乾燥除湿機を購入すると費用がかかるため、すでに洗濯乾燥機を所有している場合は、その洗濯乾燥機を使用したほうがよいでしょう。洗濯乾燥機を所有している場合も、毎回乾燥まで行うのではなく、晴れの日はできる限り天日干しをすると節約になります。
 
洗濯乾燥機や衣類乾燥除湿機を使う際は、使用前に一工夫するだけで乾燥までの時間を短縮できます。具体的には、強めに脱水をかける、少しだけ天日干しもしくは室内干しをして洗濯物の水分を飛ばすなどです。
 

衣類乾燥は天候や日程にあわせて臨機応変に

衣類乾燥にかかる電気代を節約するなら、できるだけ天日干しを心がけ、天候が悪い日や深夜に洗濯をする日のみ衣類乾燥除湿機を使用するのがおすすめです。
 
ただし、ドラム式であれば衣類乾燥にかかる費用はそれほど大きな差がありません。すでにドラム式洗濯乾燥機を所有している場合は、わざわざ衣類乾燥除湿機を購入しなくても問題ないでしょう。
 

出典

公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会 よくある質問 Q&A カタログなどに載っている電気代はどのようにして算出するのですか?
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー