皆さんは食材を買うとき、何を基準に選びますか? 物価高騰が続き、価格を気にする人も多いかもしれません。   しかし、日本政策金融公庫の消費者動向調査によると「食料品を購入するときに国産品かどうかを気にかける」人の割合は、74.0%との結果が出ています。 さらに「割高でも国産品を選ぶ」人は59.0%と、約6割の人が品質を重視していることが分かります。   せっかく国産品を選ぶのならば、普段はあまり食べることのない高級食材で、少しぜいたくするのもよいでしょう。   そこで本記事では、エビ愛好家が厳選した、国産高級エビを3種ご紹介します。

すべて国産で安心 高級エビ3選

国内のスーパーなどで販売されているエビは、海外からの輸入や養殖のものがほとんどといわれています。
海外産や養殖物は、手に入りやすく安価なことが特徴ですが、安全面を気にする人も少なくないでしょう。
また、輸入時に冷凍されることも多く、味が落ちてしまうこともあります。
 
対して、天然エビは希少性が高く、漁獲量が少ない分、価格が上がる傾向にあります。
しかしその分、味は絶品です。
冷凍をせずに、新鮮な状態で食べるエビは格別でしょう。
 
そこで今回は、日本でとれる天然エビを3種厳選しました。
価格は、エビの大きさやとれる時季によっても異なるため、あくまでも目安として、参考にしてください。
 

アカザエビ

水深200〜400メートルの深海に生息する日本固有のエビで、体長は10〜25センチメートルほどです。
養殖ができず、希少性が高いことから、最高級品といわれています。
 
強い甘みと旨みが特徴で、身は「ねっとり」としていて柔らかく、濃厚な味わいです。
 
大きさによってランク分けされ、大きいほどに高価となります。
1尾あたり数千円の値がつくこともあるそうです。
 

ゾウリエビ

水深10〜30メートルほどの所に生息しているエビで、草履のように平べったい形が特徴です。
希少性が高く、市場に出回ることは少ないとされています。
 
そのため、10〜20センチメートルほどの大きさにもかかわらず、価格は伊勢エビと同等の値がつくこともあります。
 
身は筋肉質で、旨みが強く、火を通すとプリッとした食感ですので、食べ応えがあります。
 

ブドウエビ

赤紫色の殻が特徴のエビで、希少性が非常に高く、北海道の知床羅臼での漁獲量は、1日に10キログラムほどと少ないことから「幻のエビ」といわれています。
 
濃厚で甘みが強く、新鮮なうちに、刺し身で食べることをおすすめします。
 
1キログラムで、数万円ほどするとされています。
 

たまには価格を気にせず日本のエビを堪能しよう

なかなか、スーパーなどには出回らない「高級エビ」。
普段ならば、海外産のコストパフォーマンスがよいエビを買う人も多いかもしれません。
 
しかし、国産で希少性が高いエビは、少々値は張りますが、味は格別です。
一生に一度は食べてみたい「逸品食材」といえるでしょう。
 

出典

株式会社日本政策金融公庫 農業食品に関する調査 消費者動向等調査 食の志向調査 「食の志向 ほぼ全世代で経済性志向が上昇」消費者動向調査(令和2年7月調査)

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー