推し活とは、お気に入りのキャラクターやアイドルといった「推し」を、応援する活動を指します。推しのライブへ足を運ぶ、グッズを購入する、推しにゆかりのある地を訪れるなどが、具体的な推し活の例です。   ここでは、1ヶ月における推し活の出費相場や、費用の内訳などについてまとめました。

推し活とは

推しとは、自分が好きで気に入っている、キャラクターやアイドルなどのことです。その推しを応援する活動を、一般的に「推し活」と呼んでいます。応援の形は人それぞれですので、推し活はこうしなければならないという定義はありません。
 
推し活として、毎月、推しているアイドルのコンサートへ足を運ぶ方もいれば、会場へは行かないものの、グッズ購入に多くの費用を投じている方もいます。
 

推し活にかける費用の相場

推し活は楽しいものの、多くの出費を伴うケースも珍しくありません。では、推し活をしている方は、月々どの程度の費用を投じているのでしょうか。調査資料をもとに、解説します。
 

1ヶ月に5000円未満が大半

株式会社エイチームフィナジーの運営するナビナビ保険が、男女約450名を対象に実施した「推し活にかけるお金と節約に関する意識調査」の結果をみてみましょう。こちらの調査において、「あなたは現在、月にいくら推し活に使っていますか?」との問いに対し、5000円未満と答えた方は、39.9%にのぼりました。
 
「お金はかけていない」と回答した方は、32.9%です。次に多かったのは、月に5000円以上1万円未満の方で、9.7%でした。このように、推し活をしている方の大半がそれほどお金をかけておらず、出費しても、5000円未満であることが分かりました。
 

費用の内訳

先ほど紹介した資料をもとに、推し活に投じる費用の内訳をみていきましょう。同調査の「あなたは推し活の中でも、何に一番お金をかけていますか?」との問いに対し、もっとも多かったのは「グッズ費」で、全体の40.5%を占めていました。
 
次に多かったのは「イベント費」で、20.4%、そして「ファンクラブ会費」の8.5%と続きます。なお、推し活に投じる出費が負担であるかを問う質問に対しては、全体の約4割にあたる方が、負担に感じていると回答しました。
 

推し活の費用を捻出する方法

学生であれば、お小遣いから、社会人であれば、生活費のなかから、推し活の費用を捻出しなくてはなりません。限りあるお金のなかから、充実した推し活を展開するための費用を捻出するには、どのようなアイデアがあるのでしょうか。
 

食費や遠征費などを節約する

食費を節約するのは、推し活のお金を捻出するためには有効です。例えば、一日の食事を3回から2回に減らす、外食をやめて自炊をするなどが考えられます。また、少しでも安く食材を購入できる店を利用するとか、タイムセールなどのお値打ちに購入できるタイミングを狙うとかも、おすすめです。
 
遠征の際の費用も見直してみましょう。例えば、ライブ会場への移動は、飛行機ではなく、電車を利用するとか、ホテルには泊まらずに、ネットカフェを利用するなどが挙げられます。
 

固定費を見直す

毎月発生する固定費を見直すことで、推し活に使えるお金が増えるかもしれません。賃貸物件で暮らしているのならば、まずはそこから見直してみるとよいでしょう。アパートやマンションの家賃は、月々発生する固定費のなかで、もっとも大きなウエートを占めるため、節約できるに越したことはありません。
 
ほかにも、携帯電話を格安SIMに変更するとか、電力会社の安い料金プランに変えるといったアイデアもおすすめです。
 

推し活で人生がより豊かになる

好きなキャラクターやアイドルなどの推しを応援する推し活は、心を豊かにしてくれます。日々のストレス解消にもつながり、人生もより豊かになるでしょう。
 
ただ、推し活に費用を投じすぎて、日常の生活が脅かされるようでは、本末転倒です。限られた収入のなかで、うまくやりくりしつつ、無理のない範囲で、推し活を楽しみましょう。
 

出典

株式会社エイチームフィナジー ナビナビ保険 「推し活にかけるお金と節約に関する意識調査」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー