「節約しているつもりなのに、お金がまったく貯まらない」と頭を抱える方は、意外と多いのではないでしょうか。このような方は、もしかすると、収支の状況を正確に把握できていないのかもしれません。おすすめなのは、家計簿の活用です。   本記事では、家計簿をつけるメリットや、お金が貯まる家計簿のつけ方を紹介します。

家計簿をつけるメリット

家計簿をつけるメリットは、収支の状況を可視化することで、正確に把握できる点です。いつ、どれくらいのお金が入り、いつ、何に使用したのか、というお金の流れを記録していますので、収支の現状を正確に把握することができます。
 
どのようにお金を使っているのか、どこを節約できるのか、といったことの洗い出しが可能です。ぼんやりとしていたお金の流れが可視化されるため、ムダな出費や節約できるポイントが抽出できて、お金の使い方を改善できます。その結果、節約への意識が高まり、貯金ができるようになるという効果が期待できます。
 

効果的に家計簿をつける方法

漠然と家計簿をつけるのではなく、お金が貯まるように、効果的なつけ方を意識しましょう。
 
大切なことは、目的を明確にする、収支を詳細に記録する、シンプルな家計簿にする、継続しやすいスタイルを選ぶ、この4点です。
 

目的を明確にする

家計簿をつける目的が明確でないと、「どうして家計簿をつけているんだろう?」と疑問が湧きあがり、そのままフェードアウトしてしまうおそれがあります。家計簿の記帳を習慣化し、継続するためにも、まずは目的を明確にしましょう。
 
例えば、「節約して1年で300万円を貯める」とか、「ムダ遣いをなくして節約を成功させる」などが考えられます。また、目的や目標は、できるだけ具体的な内容を掲げたほうが、家計簿管理も長続きします。貯蓄が目的のケースでも、「子どもの大学の学費を貯める」などと、目的が具体的かつ明確であれば、挫折することなく、家計簿管理を継続できますので、具体的な目的を設定しましょう。
 

収支を詳細に記載する

収支を正確に記録しないと、お金の流れを可視化できません。そのため、家計簿をつける際には、収支の情報をできる限り正確に記載しましょう。
 
正確な記録をつけるには、レシートや領収書などの書類が必要です。記憶頼みで家計簿をつけると、記載漏れや金額の誤差などが発生しますので、注意しましょう。買い物などでレシートをもらったら、捨てずに持ち帰って保管しておき、家計簿に記録する際に使用します。
 

シンプルな家計簿にする

シンプルな家計簿であれば、挫折せずに長続きします。家計簿管理が長続きしない方の多くは、記入項目をたくさん設定してしまって、記入することが多いために面倒になり、続かなくなるというケースが少なくありません。
 
シンプルにするために、できるだけ支出の項目は少なくしましょう。例えば、日用品費、居住費、そのほかと、3項目程度であれば面倒に感じないため、長続きします。詳細にこだわって項目を数多く設定してしまうと、記録に時間がかかるうえに、面倒だと感じて、結局、継続できずにやめてしまいます。
 

継続しやすいスタイルを選ぶ

継続しやすいスタイルを選択することも、大切なポイントです。今まで、一度も家計簿をつけたことがない方が、いきなり本格的な書式の家計簿を入手しても、長続きしません。また、パソコンの操作に不慣れな方が、Excelで家計簿をつけようすることも、同様の結果を招きます。
 
市販の家計簿や、Excel、スマートフォンアプリなど、現在では、さまざまな選択肢があります。それらのなかから、もっとも自分に適したもの、継続できそうなものを選択しましょう。手軽さを第一に考えるのならば、スマホアプリがおすすめです。なかには、レシートを写真撮影するだけで、自動的に記帳してくれる優れものもあります。
 

適切に家計簿をつければお金が貯まる!

家計簿をつけることで、収支の状況を正確に把握できるようになりますので、お金の使い方の改善につながります。家計簿をつける目的を明確にして、無理なく継続できるスタイルを選んで、取り組んでみましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー