1試合で、億単位の優勝賞金を獲得できるゴルフ大会。ほかのスポーツと比較すると、高額の賞金を稼げるイメージがありますが、実際にゴルフ選手は、どれくらいの収入を得ているのでしょうか。賞金額の増額が続くゴルフ大会の優勝賞金額や、歴代ゴルフ賞金獲得者ランキングをまとめました。

ゴルフ大会の優勝賞金はどのくらい?

2023年のマスターズ・トーナメントの賞金総額は、前年の2022年から大幅に増加して、1800万ドルでした。これを1ドル=130円(※以下同様)で計算すると、約23億4000万円になります。
 
この大会で初優勝を飾ったジョン・ラームは、優勝賞金324万ドル(約4億2120万円)を獲得しました。
 
2023年3月に開催された「ザ・プレーヤーズ選手権」の賞金総額は、ツアー史上最高額の2500万ドル(約32億5000万円)で、スコッティ・シェフラーが優勝賞金450万ドル(約5億8500万円)を獲得しています。
 
ゴルフ大会の優勝賞金で注目されているのは、サウジアラビア政府系ファンドが支援するリブ・ゴルフ・インビテーショナル・シリーズ(LIV)です。
 
2022年度8試合の賞金総額は2億2500万ドル(約292億5000万円)で、賞金1位のダスティン・ジョンソンは個人戦や団体戦などの合計3563万7767ドル(約46億3290万9710円)を獲得しました。2023年度は14試合が開催され、賞金総額は4億500万ドル(約526億5000万円)になることが発表されています。
 

ゴルフのトッププレーヤーは生涯でどれくらい稼げる? 歴代ゴルフ賞金獲得者ランキング

1試合で、優勝賞金を億単位で獲得できるゴルフですが、トッププレーヤーは生涯で、どれくらい稼げるのでしょうか。以下で、歴代ゴルフ賞金獲得者ランキングをご紹介します。
 

1位 タイガー・ウッズ 1億2095万4766ドル(約157億2411万9580円)
2位 ロリー・マキロイ 7211万4057ドル(約93億7482万7410円)
3位 ジム・フューリク 7150万7269ドル(約92億9594万4970円)
4位 ビジェイ・シン 7123万6216ドル(約92億6070万8080円)
5位 アダム・スコット 6182万6247ドル(約80億3741万2110円)

 

ゴルフ大会の賞金額は高い?

1試合で、億単位にもなるゴルフ大会の賞金金額を、ほかのスポーツと比較して、高いと感じる方は少なくありません。ゴルフ大会で、1試合優勝するだけで、野球選手やサッカー選手の年俸を、はるかに超える場合もあります。ゴルフ大会の賞金を出すのはスポンサーですが、賞金金額の高さから、ゴルフ人気の高さが伺えます。
 
賞金額は確かに高いのですが、ゴルフ大会に参加するための経費も忘れてはなりません。
 
例えば、移動費・宿泊費・エントリーフィーなどを、自分で負担しなければなりません。キャディーへの報酬も発生するため、1試合出場するために、20万〜30万円はかかるといわれています。年間37試合の全部に出場しようとすると、経費だけで1000万円を超えることもあるようです。
 
多額の賞金を手にできるのは、上位の限られたゴルフ選手だけです。それ以外の選手は、わずかな黒字、または赤字になることさえあります。一選手のゴルフ人生を考えると、優勝賞金額は、決して高いとはいえないのが実情です。
 

今後の賞金総額の行方にも注目しながらゴルフ観戦を楽しもう!

史上最高の賞金総額を発表しているメジャー大会や、破格の賞金金額を設定するLIVの登場は、ゴルフファンだけではなく、多くの人に注目されています。賞金の大部分は、スポンサーが用意するために、金額は景気に左右されます。
 
ゴルフ観戦をする際は、今後の賞金金額の行方にも注目しながら、楽しみましょう。
 

出典

スポーツナビ「ゴルフ‐ランキング(米国男子 生涯獲得賞金額)」
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー