自分の貯蓄額が同年代に比べて多いのか、気になる人もいるでしょう。もしも「50代で貯蓄100万円」の場合、周りと比べて貯蓄できているほうなのでしょうか。   本記事では、50代の貯蓄額の相場を紹介します。単身世帯と夫婦世帯にわけて貯蓄額を解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

50代単身世帯の貯蓄額

まずは、50代単身世帯の貯蓄額を確認しましょう。金融広報中央委員会によると、50代単身世帯の貯蓄額の分布は図表1のとおりです。
 
図表1


金融広報中央委員会 家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)より筆者作成
 
図表1のとおり、貯蓄額が100万円未満の50代単身世帯の割合は51.1%です。約2人に1人の50代単身者は、貯蓄が100万円もありません。
 
また、中央値は53万円です。そのため、50代単身者で100万円の貯蓄がある人は、相対的にみると貯蓄が多い人になります。一方で、貯蓄が1000万円以上ある人の割合も25.7%と高いです。人によって貯蓄額に大きな差があることが分かります。
 

50代2人以上世帯の貯蓄額は

50代単身世帯の貯蓄額を確認しましたが、単身世帯以外はどれくらい貯蓄があるのでしょうか。金融広報中央委員会によると、50代2人以上世帯の貯蓄額は図表2のとおりです。
 
図表2


金融広報中央委員会 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)より筆者作成
 
貯蓄が100万円未満の世帯は33.7%となっており、単身世帯に比べて割合は下がります。また、中央値は350万円です。そのため、2人以上世帯で貯蓄が100万円の場合は、相対的にみて貯蓄が少ない世帯となります。
 
また、50代2人以上世帯は貯蓄が3000万円以上ある世帯の割合が10.8%です。2人以上世帯においても、貯蓄がある世帯とない世帯の差は大きくなっています。

50代は貯蓄をしやすい

50代で貯蓄が少ない世帯も、まだ諦める必要はありません。実は、一般的に50代は貯蓄がしやすいタイミングでもあるのです。50代は、一般的に年収が高い傾向にあります。年齢ごとの平均年収は図表3のとおりです。
 
図表3


国税庁長官官房企画課 令和3年分民間給与実態統計調査
 
1年を通じて勤務した給与所得者の1人当たりの平均給与をみると、50代の平均給与は約525万円となっていて、どの年代よりも高くなっています。また、子どもが独立してお金がかからなくなることも多いため、貯蓄が比較的しやすくなります。
 

貯蓄が難しい人は年金の増額を検討しよう

どうしても貯蓄が難しい人は、年金受給額を繰り下げて増額することを検討しましょう。年金の受け取り開始は原則65歳からですが、実は75歳まで受給を遅らせることが可能です。
 
75歳から受け取りを開始した場合、65歳から年金を受け取るのと比べ、年間にもらえる年金額を84%増やせます。そのため、貯蓄が難しい人は定年後も働くなどして、年金の受給開始時期を遅らせることを検討してみてください。
 

まとめ

50代の貯金額は世帯による差が大きいです。また、単身世帯の中央値は53万円のため、100万円の貯蓄があれば、相対的にみて貯蓄が多いと考えられます。
 
ただし、相対的にみた貯蓄額と自分が安定した老後を過ごせるかは別物です。貯蓄が多くても受け取れる年金が少なければ、経済的に豊かな老後は送れないかもしれません。
 
まずは、自分が老後を迎えた際にどれくらいの貯蓄があり、年金をいくらもらえるのかをシミュレーションしてみてください。シミュレーションした結果、豊かな老後生活が難しそうな場合は老後の対策を始めましょう。
 

出典

金融広報中央委員会 家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)
金融広報中央委員会 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)
国税庁長官官房企画課 令和3年分民間給与実態統計調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー