アルバイトやパートでも税金の支払いが必要な場合がある
まず、扶養に入っているか入っていないかで、税金の有無が変わってきます。
扶養に入っている場合は、扶養内ならば所得税や住民税の支払い義務は発生せず、国民健康保険料や国民年金保険料などの支払いも必要ありません。
扶養に入っていない場合は、国民健康保険料や国民年金保険料の支払いが必要です。
所得税や住民税の支払いは、収入によって変わります。
税金が発生したときの支払い方法
一定条件を満たすと、各種税金の支払い義務が発生します。
税金は、勤務先で年末調整をしてもらった場合は、自分で手続きをする必要はありませんが、掛け持ちなどをして働いていると、自身で確定申告をする必要があるため、注意が必要です。
所得税
所得税は、給与が103万円を超えた場合に発生します。
勤務先が1カ所で、年末調整をしてもらっている場合は、特に手続きの必要はありません。
掛け持ちをしている場合は、確定申告が必要になります。
住民税
住民税は、自治体にもよりますが、年収がだいたい100万円を超えた場合に発生します。
勤務先が1カ所で、年末調整をしてもらっている場合は、特に手続きの必要はありません。
所得税と同じく、掛け持ちをしている場合は、確定申告が必要になります。
国民健康保険料
国民健康保険料は、フリーターで扶養に入っていない場合は、支払いが必要になります。
ただし、バイト・パート先の社会保険に加入している場合は、必要ありません。
また、扶養に入っている場合も不要です。
支払う際は、金融機関で支払うか、納付書を持ってコンビニなどで支払うか、口座振替で自動引き落としを利用するかが選べます。
国民年金保険料
国民年金保険料は、第1号被保険者もしくは第2号被保険者の場合は、支払いが必要です。
第2号被保険者の扶養に入っている場合は、支払いは必要ありません。
扶養に入っていても、収入が103万円を超えた場合には、支払い義務が生じます。
支払う際は、納付書を用いて金融機関やコンビニで支払うか、スマホのアプリなどから支払いが可能です。
口座振替ならば、自動で引き落とされますので、便利です。
バイト・パートで税金を支払う際の注意事項
税金を支払う際に、いくつかの注意点があります。
扶養に入っている場合は、自分だけではなく、扶養者にも影響しますので、確認しておきましょう。
掛け持ちをしていたら確定申告をする
バイト・パート先が1カ所の場合は、年末調整をしてもらえるため、こちらから特別なことをする必要はありません。
しかし、掛け持ちをしていて、収入が103万円を超えたら、自分で確定申告をする必要があります。
確定申告を忘れると、滞納として、追加で延滞税などを課される可能性もあります。
確定申告は、窓口だけではなく、e-TAXを利用して、オンラインでもできますので、使いやすいほうを利用することをおすすめします。
年収が103万円を超えたら扶養者に報告をしておく
年収が103万円を超えると、税金が発生するだけではなく、扶養からも外れます。
もし、親やパートナーの扶養内に入っていたならば、扶養者の支払う税金の額が増えますので、必ず報告しましょう。
バイト・パート代を扶養内で収めたい場合は、勤務先に相談して、シフトを調整してもらうことをおすすめします。
必要な税金は必ず納めよう!
発生した税金を納めることは、国民の義務です。
もし支払いを忘れると、滞納として、追加でお金がかかるケースもあります。
口座から自動引き落としされる口座振替ならば、支払いを忘れる可能性がほぼなくなりますので、おすすめです。
出典
国税庁 タックスアンサー(よくある税の質問) 「No.1900 給与所得者で確定申告が必要な人」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー