一戸建てを手に入れたら、住宅ローン完済後に残るのが固定資産税の支払いです。一戸建ての固定資産税を支払い続けるのと、アパートに移り住んで家賃を支払うのとでは、どちらがお得なのでしょうか。ここでは、住宅ローン完済後のコスト面について、一戸建てとアパートの場合を比較します。

一戸建てとアパートをコスト面で徹底比較!

一戸建てとアパートでは必要なコストが異なるため、事前のシミュレーションが必要です。ここでは、以下の条件を前提として、一戸建てとアパート双方のコストを比較します。
 

●モデルケースは千葉県に住むシニア世代
●一戸建ての住宅ローンは完済している
●完済後、一戸建てを売却したうえでアパートに移る
●固定資産税の税率は標準の1.4%とする

 

一戸建てのコスト

一戸建ての主な維持費用は以下のとおりです。
 

●固定資産税
●水道光熱費
●修繕費用

 
特に固定資産税は、土地や不動産を所有している限り、毎年永続的に課せられるため、住宅ローン完済後は固定費として考える必要があります。固定資産税の税率は市町村ごとに定められており、標準税率は1.4%です。
 
固定資産税は、土地・建物の評価額に対して課せられます。例えば、評価額が1000万円の一戸建てならば、固定資産税の税額は14万円です。土地も併せて所有していた場合は、土地も含めた固定資産税が課せられます。ただし、各種優遇措置を利用することで、固定資産税の軽減が可能です。
 

アパートのコスト

アパートの場合、主なコストとしては家賃が挙げられます。千葉県では、二人暮らし向け2LDKアパートの家賃相場は、平均で5〜15万円ほどです。先述の固定資産税の計算から、一戸建ての固定資産税が14万円であれば、毎月の固定費に大きな差はありません。
 

ローン完済後の住まいなら一戸建てがおすすめ!

住宅ローン完済後であれば、アパートに移るよりも、一戸建てに住み続けたほうがお得です。アパートと比較した一戸建て住宅のおすすめポイントを解説します。
 

アパートが見つかるとは限らない

住宅ローン完済後、いざアパートに移ろうと思っても、入居できる物件が見つからない可能性があります。特にシニア世代で夫婦二人暮らしの場合は、収入面や保証人などの観点から、無条件で入居できる賃貸物件が少ない点に注意が必要です。
 
持ち家を売却してしまってから、アパートが見つからないとなっては、住む家に困ってしまいます。どうしても移り住みたい場合には、事前に入居できる物件を見つけておくことをおすすめします。
 

住み慣れた環境で暮らせる

一戸建てに引き続き住む場合は、生活環境の変化がないため、心身の負担がありません。特にシニア世代の場合は、住む場所をゼロから探すだけでも相当な不安とストレスが生じます。
 
住み慣れた地域であれば、人間関係も構築されており、毎日のコミュニケーションを楽しめるため、QOLの面でもおすすめです。
 

家賃が上がる可能性がある

住宅ローン完済後に無事にアパートが見つかったとしても、家賃が上がる可能性があります。さらにアパートの場合は、数年おきに更新料が発生するため、トータルで見ると、一戸建ての維持費用を上回ってしまうかもしれません。
 
また借り主が希望したとしても、必ず更新できるとは限らず、貸し主側の一方的な都合によって、契約を打ち切られるパターンも十分に考えられます。
 
持ち家の一戸建てであれば、原則として半永久的に住み続けられるため、リスクを避ける意味でもおすすめです。
 

まとめ

所有している限り、一戸建ては大切な資産です。維持費用を比較しても、固定資産税と家賃では、固定資産税のほうが低く抑えられます。
 
生活への影響を考え合わせても、住宅ローン完済後も、住み慣れた一戸建てで暮らし続けることをおすすめします。
 

出典

千葉地方法務局 不動産登記における評価額のない建物の課税標準について
総務省 固定資産税
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー