父親が高齢になると、老後の生活が心配になることもあるでしょう。本人から「ある程度の貯金があるから大丈夫」と聞いても「本当にやっていけるのだろうか?」などと考えてしまう方がいるはずです。老後の生活には、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。   ここでは、公的資料をもとに老後にかかる生活費の目安や医療費の目安を紹介します。

老後にかかる生活費の目安

老後にかかる生活費の目安を調べるため、「家計調査年報(家計収支編)」を参考にします。
 

・高齢単身無職世帯の生活費

同資料によると、2022年における65歳以上・単身無職世帯の消費支出は14万3139円、内訳は、食料3万7502円、住居1万2739円、光熱・水道1万4743円、家具・家事用品6011、被服及び履物3149円、保健医療8158円、交通・通信1万4600円、教養娯楽1万4617円、その他の消費支出4万9831円となっています。
 
その他の消費支出は、諸雑費・交際費・仕送り金で構成されます。老後にかかる生活費(月間)の目安は1人あたり13〜14万円程度といえるでしょう。
 

老後にかかる医療費の目安

次に、各年齢階級でどれくらいの医療費がかかるのかを確認します。
 

・65歳以降にかかる医療費

厚生労働省が発表している「年齢階級別1人当たり医療費(令和2年度)(医療保険制度分)」によると、医療費計(入院・食事・生活療養、入院外・調剤の合計)は65〜69歳が45万6000円、70〜74歳が58万4000円、75〜79歳が75万5000円、80〜84歳が89万5000円、85〜89歳が102万4000円、90〜94歳が111万1000円、95〜99歳が116万3000円、100歳以上が113万1000円です。
 
85歳以降は、入院・食事・生活療養の割合が高くなっています。同資料によると、自己負担額は65〜69歳が8万3000円、70〜74歳が7万1000円、75〜79歳が6万5000円、80〜84歳が7万4000円、85〜89歳が8万円、90〜94歳が8万3000円、95〜99歳が8万1000円、100歳以上が7万7000円です。
 
65歳以降における医療費の自己負担額は7〜8万円程度といえるでしょう。この金額を12ヶ月で割ると1ヶ月あたり6000〜7000円程度になります。
 

老後の生活は計画的に

繰り返しになりますが、65歳以上・単身無職世帯における消費支出は月額13〜14万円程度です。ここに含まれる1ヶ月あたりの医療費は、6000〜7000円程度が目安と考えられます。ただし、具体的な金額はライフスタイルや健康状態などで異なります。
 
そのため、実際にかかる金額を算出して対策を立てることが大切です。年金だけで不足する場合は、貯金などで不足分を賄うことになります。老後の生活にかかる費用を、なるべく早い段階で明らかにし、現実的な計画を立てておきましょう。
 

出典

総務省統計局 家計調査年報(家計収支編)2022年(令和4年)結果の概要

厚生労働省 年齢階級別1人当たり医療費(令和2年度)(医療保険制度分)

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー