原則65歳から受け取れる老齢基礎年金、厚生年金の平均受給額は都道府県によって差が出ることをご存じでしょうか? それぞれの年金平均受給額は、地域でどのくらい違うのでしょう。本記事で、平均受給額に差が出る理由などを解説します。

老齢基礎年金の年間受給額は?

老齢基礎年金額は国によって毎年定められており、40年間納め続けた満額で令和5年度は年間79万5000円です(昭和31年4月1日以前生まれの人は79万2600円)。なお、受け取れる年金額は国民年金保険料を納めた期間によってそれぞれ違います。
 

厚生年金の平均受給額は?

令和4年に厚生労働省が発表した「令和3年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金の平均受給額は全国で月額14万5655円・国民年金の平均受給額は月額5万6479円でした。これを都道府県別にみると、金額に差があります。国民年金では受給額が1番多い富山県の6万34円と、1番少ない沖縄県5万2112円との差は7922円です。
 
次に厚生年金の平均受給額上位3県(神奈川県・千葉県・東京都)と下位3県(宮崎県・秋田県・青森県)の厚生年金平均受給額と、厚生労働省「毎月勤労統計調査地方調査」令和3年分による現金給与総額(事業所5人以上・月額)を図表1にまとめました。
 
図表1
 

厚生年金平均受給額 現金給与総額(月額)
全国平均 14万5655円 31万9461円
神奈川県 16万5321円 32万7151円
千葉県 16万0017円 29万2913円
東京都 15万8661円 41万2797円
宮崎県 12万3220円 26万4859円
秋田県 12万2914円 27万6635円
青森県 12万0111円 26万3815円

 
厚生労働省 令和3年度厚生年金保険・国民年金事業の概況 毎月勤労統計調査地方調査令和3年平均分結果概要を基に作成
 

厚生年金の受給額に差が出る理由は?

厚生年金の受給額に差が出る理由は、働いているときの収入金額で納める厚生年金保険料が違い、受け取れる年金額が変わるからです。つまり、住んでいる地域によって賃金水準が違うことなどで現役世代の収入が高い傾向のある首都圏は、厚生年金の金額も多くなるのです。
 
図表1を見ると、厚生年金平均受給額上位の神奈川県と下位の青森県とでは、月額約4万3210円の差があります。年額にすると約51万8520円で、国民年金額に換算すると約9.2ヶ月相当分です。
 
現金給与総額では、最高値の東京都41万2797円と下位の青森県26万3815円とでは、約14万8982円の差がありました。
 

まとめ

国民年金・厚生年金の平均受給額は都道府県によって違い、厚生年金でみると多いところと少ないところでは月額約4万円の差がありました。厚生年金は働いているときの給与金額によって厚生年金保険料が変わるので、受け取れる年金額が変動します。
 
自分は将来、年金をどのくらい受け取れそうか確認して、老後の生活が維持できそうか家計と見比べ少しずつでも貯蓄を行って、年金の他に老後の生活資金を準備しておくことが良いでしょう。
 

出典

日本年金機構 老齢基礎年金の受給要件・支給開始時期・年金額

厚生労働省 公的年金制度の歴史

厚生労働省 令和3年度厚生年金保険・国民年金事業の概況

厚生労働省 毎月勤労統計調査地方調査 令和3年平均分結果概要

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー