寒い時期になってくると、出費がかさみやすいのが光熱費です。特に、昨今は電気代が高騰しています。高騰の理由は、火力発電所の燃料費の高騰や原子力発電所の廃炉や稼働停止などさまざまです。暖房の使用が増えることで、どれくらい出費が増えるのか気になる家庭は多いでしょう。   そこで本記事では2023年冬の電気代がどれくらいになっていくのか解説していきます。

大手電力会社では16%ほどの値上げを実施

大手電力会社は、2023年6月1日(低圧契約は7月1日)から平均15.90%の値上げを行っています。これにより、夏の電気代を節約するために頭を痛めた家庭も多いのではないでしょうか。
 
一方で、経済対策の一環として消費者の負担を軽減するための措置が政府によって実施されています。本来、経済措置は2023年9月までとしていましたが、今後も引き続き支援を実施すると発表しています。
 
具体的な値引きは、低圧契約の場合で1kWhあたり3.5円です。これは一般家庭や企業の場合で、高圧契約をしている企業などは1kWhあたり1.8円が値引きされます。
 
例えば、月400kWh電気を使用した家庭では「3.5円×400kWh」で、1400円値引きされることになります。なお、経済産業省資源エネルギー庁のサイトで、使用量に応じた値引き額を計算することも可能です。
 

昨年の冬を参考に電気代を予想しておく

請求書や領収書を保存している家庭なら、昨年の冬にかかった電気使用量を参考に予想してみましょう。アプリを使っている家庭でも、過去にさかのぼって使用量や電気代を確認できる場合があります。同じ時期にどれくらいかかったか確認し、先ほど紹介した値引き額を算出するとおおよその電気代を割り出せます。
 
ただし、新たに暖房器具を増やしたときや引っ越しやリフォームを行った場合は、昨年と同じ電気使用量になるとはかぎりません。実際には、気温によっても電気使用量は左右されます。あくまで目安と考えて計算しておくことです。
 

可能な節電対策をすることも大切

政府の支援があっても、寒い時期に電気量が増えることに変わりはありません。本格的な寒さを迎える前に、可能な節電対策を考えておきましょう。古い暖房器具を使い続けているときは、買い換えを検討するのも一つの手段です。わずかな電気代で済む暖房器具は増えてきています。
 
目安として1時間あたりの電気代を表示している製品もたくさんあります。1日の使用時間を考慮し、より節電になるものに変えれば電気代を下げることが可能です。
 
家族が同じ時間帯に家にいるときは、できるだけリビングで一緒に過ごすだけでも電気代を節約できます。必要以上にエアコンの温度を上げていないかどうかも、チェックしてみましょう。床暖房やホットカーペットは広範囲で温めるため無駄が出やすく、電気代も上がりやすいものです。節電タイプの暖房器具で足もとを温め、エアコンの温度を下げるようにすれば節電につながります。
 

政府支援の値引きを考慮しながら可能な節電対策を

気象庁の発表によれば、2023年12月〜2024年2月にかけては全国的に平年より気温は高めと予想されています。予想通りであれば、昨年の冬よりも電気代を抑えることは可能でしょう。政府の支援による値引きも期待できます。これまで電気代が家計を圧迫している家庭は、暖房器具を見直したり使用時間を考えたりするなど、可能な節電対策をしていくことも大切です。
 

出典

原子力規制委員会 原子力発電所の現在の運転状況

経済産業省資源エネルギー庁 電気、都市ガス、ガソリンへの負担軽減策を引き続き実施します。

経済産業省資源エネルギー庁 電気・ガス価格激変緩和対策事業

国土交通省気象庁 冬の天候の見通し

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー