少子高齢化といわれる現代において、介護系の仕事は、今後さらに需要の多い業界になると見込まれています。しかし、いくら需要が高まるとはいえ、介護職の平均年収や月収を詳しく知らない方もいらっしゃるでしょう。   そこで今回は、介護職の平均月収や年収、施設形態による月収の違いについて解説します。介護職の平均収入が気になる方は、ぜひ参考にしてください。

介護職の平均月収と年収

まずは、介護職の平均月収と年収を見てみましょう。厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、介護職の平均月収やボーナスは、表1の通りになっています。
 
なお、ここでの介護職は「介護支援専門員(ケアマネージャー)」と「その他の社会福祉専門職業従事者」に分けられています。
 
表1

平均月収 平均賞与等 平均年収
介護支援専門員
(ケアマネージャー)
27万4700円 61万2100円 390万8500円
その他の社会福祉
専門職業従事者
26万3500円 62万2400円 378万4400円

※厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」を基に筆者作成
 
介護職における平均年収は、約378万〜391万円であることが分かりました。ただし職場によっても、給与には大きな差が見られるでしょう。
 

施設形態別|介護職の平均月収の推移

次は、介護職における施設形態別の平均月収を見てみましょう。今回は、厚生労働省の「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果」を基に、令和3年12月と令和4年9月における平均月収の推移を表2にまとめました。
 
表2

施設形態 令和3年12月 令和4年9月
介護老人福祉施設 32万9090円 34万8040円
介護老人保健施設 32万830円 33万9040円
介護療養型医療施設 26万6040円 27万6400円
介護医療院 30万3580円 32万700円
訪問介護事業所 29万8370円 31万5170円
通所介護事業所 26万3250円 27万5620円
通所リハビリテーション事業所 28万7330円 30万4790円
特定施設入居者生活介護事業所 29万8810円 31万3920円
小規模多機能型居宅介護事業所 27万2470円 28万7970円
認知症対応型共同生活介護事業所 27万6350円 29万1080円

※厚生労働省「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果」を基に筆者作成
 
働く施設形態によって、平均給与には約27〜35万円の差が見られます。また令和3年12月と比較すると、令和4年9月の平均月収は、どの施設形態も増額傾向であることが分かります。
 
最も平均給与が高いのは、「介護老人福祉施設」です。介護職員が24時間常駐する施設では、夜勤が必要な職場もあります。そのため、そのような施設形態では、給与が高い傾向にあるのかもしれません。
 

介護職の平均年収は約378万円〜であり上昇傾向にある

介護職の平均年収は、約378〜391万円です。平均給与に関しては、令和3年12月よりも令和4年9月のほうが上昇していることが分かりました。高齢化社会が問題視されるなか、今後も介護職の需要は高まることが見込まれるでしょう。
 

出典

総務省統計局 政府統計の総合窓口(e-Stat) 厚生労働省 令和4年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種 第3表 職種(小分類)、性別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)(役職者を除く)
厚生労働省老健局老人保健課 令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果 第90表 介護職員の平均給与額等(月給・常勤の者),サービス種類別,規模別(介護職員処遇改善支援補助金を取得している事業所)(127ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー