20歳から納付の義務があるのが国民年金保険料です。将来の年金を受け取るためにも支払う必要がありますが、保険料の納付について少なからず負担に感じている人もいるでしょう。 それでは、国民年金保険料を40年間貯めた場合にいくら貯まるのでしょうか? また、年金を受け取った際にどれくらいで元がとれるのかも気になるところです。   そこで本記事では、20歳から60歳までの期間に納める国民年金保険料を貯めた場合にいくらになるのかを解説していきます。

国民年金保険料を40年間貯めると790万円に

令和5年度の国民年金保険料の金額は月に1万6520円です。年間にすると19万8240円を納めることになります。
国民年金保険料は将来の年金のために全てを積み立てているわけではなく、現在支払われている老齢基礎年金といった年金の給付に充てられる仕組みです。つまり、年金を実際に受け取る際はその時の現役世代の国民年金保険料が主な財源になります。
 
国民年金保険料の金額をすべて貯金した場合はいくらになるのでしょうか? 年間19万8240円を20歳から60歳まで貯金した場合、「40年間で792万9600円」です。月に1万6520円貯金するだけで大きな金額になることがわかります。
 

老齢基礎年金は満額で79万5000円

国民年金保険料を満額納めることで老齢基礎年金を満額受け取ることができるようになります。令和5年度の老齢基礎年金の給付額は満額で月額6万6250円です。年間支給額は79万5000円になります。
もっとも、学生時代に国民年金保険料の納付を猶予される学生納付特例を利用した場合や一時的に国民年金保険料を免除・猶予される免除制度や猶予制度を利用した場合は、老齢基礎年金を満額受け取れないので注意してください。これらの免除制度や猶予制度を利用した場合でも、追納によって後から保険料を支払うことが可能です(10年以内)。
 

75歳で元が取れる!

国民年金保険料の金額を、保険料を支払う20歳から60歳までの同じ期間貯金した場合は792万9600円でした。そして、老齢基礎年金を満額受け取れる場合は年額で79万5000円です。792万9600円を79万5000円を割ることで国民年金保険料の支払いが何年で元が取れるか計算できます。
 
この場合、約10年で元が取れることがわかります。65歳から年金を受け取ると考えると75歳で元が取れる計算です。月に1万6520円を40年間貯金すると、老齢基礎年金の10年分を貯められるともいいかえられます。月に少額でも長い期間貯金するだけで大きな金額になるので、年金だけでは心もとないという人は少しずつでも貯金することも考えましょう。
 

将来のために年金や貯蓄を考えよう

国民年金保険料の金額を、納める期間と同じだけ貯めることで、老齢基礎年金の約10年分を貯金できることがわかりました。
少額でも貯金を長くすることで大きな金額になるので、少しずつでも貯蓄をすることが大切です。老齢基礎年金の満額は年間で79万5000円なので、これでは少ないと感じている人は今からでも貯蓄することをおすすめします。
 
また、国民年金保険料は約75歳で元が取れる計算になります。75歳以降は支払った保険料よりも多く年金を受け取れるので、長生きすればするほどお得です。
 
国民年金保険料は20歳から支払う義務が生じるので、免除や猶予の申請をしない限り支払わなければいけません。保険料を満額支払うことで老齢基礎年金を満額受け取れます。貯蓄だけでなく年金も満額受け取れるようにしましょう。
 

出典

日本年金機構 国民年金保険料
日本年金機構 令和5年4月分からの年金額等について
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー