自宅から通えない距離の大学に進学した場合は、一人暮らしや寮生活になるため「仕送り」が必要です。   しかしなかには、大学の入学費や授業料の負担が大きく、なるべく仕送り費用を抑えたいと悩むご家庭もあるでしょう。   そこで本記事では、大学生への仕送りの平均額や仕送り金額を減らす方法をご紹介します。

子どもへの仕送り平均額

大学進学で一人暮らしを始めると家賃や食費でお金がかかるため、親から仕送りを受ける学生もいます。子どもが生活に困らない程度に仕送りしてあげたいところですが、いくら渡すべきなのか、迷う方もいらっしゃるでしょう。
 
日本政策金融公庫の「令和3年度 教育費負担の実態調査結果」によると、自宅外通学者への年間仕送り額は表1の通りです。
 
表1

0万円 0万円超
50万円未満
50万円以上
100万円未満
100万円以上
150万円未満
150万円以上
200万円未満
200万円以上
令和3年度 10.0% 13.9% 33.1% 28.7% 11.7% 2.6%

※日本政策金融公庫「令和3年度 教育費負担の実態調査結果」を基に筆者作成
 
自宅外通学者への仕送りは、年間平均95万8000円、月額でおよそ8万円です。仕送りのない世帯は10%なので、ほとんどの世帯で仕送りをしていることが分かります。
 

平均仕送り額で生活費を賄えるのか?

では前述した平均の仕送り額で、学生の生活費を賄えるのかを見てみましょう。
 
全国大学生活協同組合連合会によると、下宿生の生活費1ヶ月当たりの平均値は表2の通りです。
 
表2

項目 1ヶ月の生活費
食費 2万4130円
住居費 5万3020円
交通費 4210円
教養娯楽費 1万3270円
書籍費 1540円
勉学費 1430円
日常費 7430円
電話代 3460円
その他 2170円
貯金・繰越金 1万2970円
合計 12万3630円

※全国大学生活協同組合連合会「第58回学生生活実態調査概要報告」を基に筆者作成
 
表2のように、1ヶ月にかかる生活費はおよそ12万円であり、仕送り平均額であるおよそ8万円では全てを賄うことはできません。仕送りの費用のほかにも入学金や教育費もかかるため、多くの経済的負担がかかることが予想されます。
 

仕送り額を減らす方法

生活の全てを賄えるほど、十分な仕送りをすることは簡単ではありません。お互いが無理なく生活できるよう、仕送り額を減らす方法を以下でご紹介します。
 

子どもにアルバイトをしてもらう

子どもにアルバイトを始めてもらい、足りない分の生活費を賄ってもらうのも方法のひとつです。アルバイトは、お金を稼ぐ目的だけではなく、就職前の社会経験を培うとのメリットもあります。
 
しかし、学業がおろそかになっては本末転倒です。あらかじめ、学業とアルバイトのバランスについて話し合っておくといいでしょう。
 

生活費を抑えてもらう

仕送りが十分でない場合には、その金額内で生活費をやりくりしてもらう必要があります。
 
家賃の安いエリアの物件を探す、無駄な出費は抑えるよう節約を意識するなど、子どもにも協力してもらう必要があるでしょう。事前に「追加での仕送りはしない」と決めておくのも有効です。
 

10万円の仕送りは平均より高いが、生活費の全ては賄えない可能性がある

大学生における仕送り額の平均月額は、約8万円でした。
 
今回の仕送り額10万円は平均値よりも高いですが、生活費の全てを賄えるかといったら、不安が残る額のようです。ライフスタイルによっても生活費は異なりますが、仕送り額内で生活するには、子どもにも節約の意識を持ってもらうことが大切といえるでしょう。
 

出典

日本政策金融公庫 令和3年度 教育費負担の実態調査結果(10ページ)
全国大学生活協同組合連合会 第58回学生生活実態調査 概要報告(図表2・3)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー