消防士は、ときに24時間体制で勤務する日もあるハードな仕事です。そんな消防士の給料は、高いという意見も低いという意見もあります。   実際、消防士の年収は区分などによって変わります。専門性の高い区分で採用された方は、給料も高いといえるでしょう。   今回は、消防士の平均年収や、20〜30代の平均年収との比較などについてご紹介します。

消防士の年収は平均いくら?

厚生労働省が運営する職業情報提供サイト「jobtag」によると、消防士の平均年収は311万7000円です。月収に換算すると、25万9750円になります。年齢別の年収平均で見ると、50〜54歳が400万9700円と最も高い結果でした。
 
いっぽう、平均労働時間は166時間となっています。月収を時給に換算すると、約1565円です。全国の最低賃金の平均は1004円のため、時給から考えても給料は高いといえるでしょう。
 

20〜30代の平均年収はいくら?

国税庁の「民間給与実態統計調査」によると、20代の平均年収は331万円、30代の平均年収は443万5000円でした。20代の年収で比較すると、消防士の平均年収と大きな差はありませんでした。
 
しかし消防士の年収は、就職したときの区分で変動します。
 

消防士にも種類がある

東京消防庁の採用情報では、3つの区分で採用しています。各区分の名称と初任給の目安は、表1の通りです。
 
表1

区分名 初任給の目安額
専門系採用者 約26万6800円
I 類採用者 約25万9300円
III類採用者 約22万1800円

※令和5年度東京消防庁採用情報サイト 採用情報 待遇・勤務条件などを基に筆者作成
 
専門的な分野に携わる消防士は、月収も高く設定されています。さらに、専門系とI 類は、採用時に年齢制限が設けられている点も特徴です。いっぽう、年齢制限のないIII類採用者は、3区分で比べると月収は低いといえます。
 
なお区分は、消防本部のある自治体によって名称や数が異なるケースもあります。
 

地域によって年収や区分名は異なる

消防士の年収には、地域手当も含まれています。地域手当の金額は、配属地域によって異なる項目です。そのため、同じ消防士でも、地域ごとに年収が異なるケースもあります。
 
また消防士の区分名も、地域によってさまざまです。例えば、東京消防庁では専門系、I 類、III類ですが、大阪市消防局では消防吏員A、消防吏員Bと区分されています。
 
区分によって年収も変動するため、細かな年収が気になる場合は、配属地域とともに区分も確認しておくことをおすすめします。
 

消防士の平均年収は311万7000円

厚生労働省の職業情報提供サイトで公表している消防士の平均年収は、311万7000円です。時給で見た場合の収入は、最低賃金を大きく上回っており高いといえるでしょう。
 
また、消防士は採用時に区分があり、区分によって給料も変わります。消防士の勤務場所によって変動する可能性もありますので、結婚相手が消防士のときは、区分や勤務場所も聞いてみましょう。
 

出典

厚生労働省
 職業情報提供サイト(日本版O-NET) job tag 消防官
 地域別最低賃金の全国一覧 令和5年度地域別最低賃金改定状況 全国加重平均額
国税庁長官官房企画課 令和4年分 民間給与実態統計調査 −調査結果報告− II 1年を通じて勤務した給与所得者 2 平均給与 〔年齢階層別の平均給与〕 (第14図)年齢階層別の平均給与 (21ページ)
東京消防庁 令和5年度東京消防庁採用情報サイト
 働く環境を知る 待遇・勤務条件等 給与
 採用情報 令和6年度採用試験(選考)について
大阪市 令和5年度大阪市職員(消防吏員A・消防吏員B)採用試験要綱
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー