人生100年時代の今、老後の生活には2000万円の資金が必要といわれています。2000万円の資金が必要といわれる理由は、年金だけでは生活費が不足してしまうからです。   そうは言っても、実際に、60代で2000万円以上の貯蓄がある世帯がどのくらいあるのか疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。   そこで今回は、60代の平均貯蓄額や、2000万円以上の貯蓄がある方の割合、65歳以上の方の平均支出額をご紹介します。将来のお金への不安がある方は、ぜひ参考にしてください。

60代の平均貯蓄額

まずは、60代の平均貯蓄額と中央値を見てみましょう。金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(令和4年)」によると、60代の単身世帯と二人以上世帯における貯蓄額(金融資産保有額)の平均値と中央値は表1の通りです。
 
表1

単身世帯 二人以上世帯
平均値 1338万円 1819万円
中央値 300万円 700万円

※金融資産を保有していない世帯を含む
※金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査/二人以上世帯調査](令和4年)」を基に筆者作成
 
平均値を見ると二人以上世帯では1819万円、単身世帯では1388万円の金融資産を保有していることが分かります。しかし、大きく外れた値の影響を受けにくい中央値を見てみると、平均値とおよそ1000万円と大きな差が開いています。
 

60代における平均貯蓄額の割合

続いて、60代で2000万円以上の貯蓄がある世帯の割合を見てみましょう。同調査を基に、貯蓄額(金融資産保有額)の割合を表2にまとめました。
 
表2

単身世帯 二人以上世帯
金融資産非保有 28.5% 20.8%
100万円未満 8.0% 6.1%
100〜500万円未満 16.3% 15.4%
500〜1000万円未満 10.8% 11.4%
1000〜1500万円未満 6.6% 8.6%
1500〜2000万円未満 3.6% 5.7%
2000万円以上 23.7% 29.1%

※金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査/二人以上世帯調査](令和4年)」を基に筆者作成
 
2000万円以上の金融資産を保有しているのは、単身世帯で23.7%、二人以上世帯で29.1%です。およそ7割以上の世帯が貯蓄2000万円以下であることが分かります。
 

60代以降に発生すると考えられる大きな出費

総務省統計局の「家計調査年報(家計収支編)2022年(令和4年)」によると、65歳以上の夫婦のみ無職世帯における1ヶ月の平均支出は26万8508円、単身世帯は15万5495円とのことです。また、60代は衣食住にかかわる生活費以外にも、以下のような大きな出費が発生する可能性があります。
 

・持ち家のリフォーム費用
・入院または手術費用
・介護費用
・お祝い費用(子どもの結婚や孫の誕生など)

 
これまでかからなかった費用が急に必要となる場合もあるため、あらかじめ備えておくことが大切です。
 

2000万円以上の貯蓄がある60代は約3割

実際に2000万円以上の貯蓄のある60代は、単身世帯では23.7%、二人以上世帯は29.1%ということが分かりました。老後のライフスタイルや受け取る年金額によっても、将来に必要なお金は変わってきます。
 
また60代は、持ち家のリフォーム代や入院費用など急に大きな出費が発生する場合もあるでしょう。老後を安心して過ごすには、計画的に貯蓄して早めに資金を準備することが大切です。
 

出典

金融広報中央委員会 知るぽると 各種分類別データ(令和4年)
 家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)表番号4
 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)表番号4
総務省統計局 家計調査年報(家計収支編)2022年(令和4年)結果の概要(18ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー