車の走行距離が多くなるほどタイヤはすり減ります。タイヤは靴底にも使われているのと同じゴムでできているため、靴と同じように考えるとわかりやすいかもしれません。   ただ、走行距離が少ないのにタイヤのすり減りが早い場合があります。本記事ではこの原因と、タイヤを長持ちさせるためのコツを紹介します。

タイヤは均等にはすり減らない

乗用車についている4本のタイヤは、基本的に同じようにはすり減りません。同じように減らない原因は車の構造と運転の仕方にあります。ここでは3つの原因を解説します。
 

負荷がかかる部分は減りやすい

タイヤにかかる負荷が大きい場所ほどタイヤの減りが早くなります。車の中でも重たい部品の1つがエンジンで、車種によっては数百キログラムにも及びます。エンジンが搭載されている場所に近いタイヤは、他の場所に比べるとタイヤがすり減りやすいです。
 

駆動輪は減りやすい

車によって、動力を伝える場所が前にある前輪駆動や、後ろにある後輪駆動、全ての車輪に動力がかかる四輪駆動があります。駆動輪は他のタイヤよりも負荷(力)がかかりやすいため、タイヤが減りやすくなります。
 

ハンドルを切るとタイヤの角が丸くなる

角を曲がったり、駐車をする際にハンドルを切ったりしますが、その時にももちろんタイヤに負荷がかかります。まっすぐタイヤを転がしている後輪と、ハンドルを切ることで曲がる前輪を比べると、前輪の方がショルダーが丸くすり減っていきます。
 

タイヤを長持ちさせるためにはどうしたら良い?

ハンドルを切ることで前輪が減ったり、エンジンが載っている場所のタイヤが減りやすかったり、駆動輪によっても変わってくる、ということがわかったかと思います。
 
ここではタイヤを均等に使い、長持ちさせるための方法を紹介します。
 

定期的に入れ替える

前記のとおり、すべてのタイヤが均等にすり減るわけではありません。そのため、定期的に前後のタイヤを入れ替えるローテーションの作業を行いましょう。ローテーションの目安は5000km走行したら、長くても1万km以内には行うようにしましょう。
 

タイヤに負荷がかかる乗り方をしない

急発進や急ブレーキといった急のつく動作をすると、タイヤにも大きな負荷がかかります。ハンドル操作だけでなくアクセルやブレーキの操作も優しく行うようにしましょう。
 

停車中にハンドルを回さない

走行していない時にハンドルをぐるぐる回すと、タイヤに大きな負荷がかかります。偏摩耗だけでなく、タイヤそのものが変形してしまう可能性も否定できないので気をつけましょう。
 

空気圧チェックをまめに行う

タイヤの空気圧が規定よりも低いとタイヤの摩耗が速くなったりパンクしてしまったりします。逆にタイヤの空気圧が高すぎると、タイヤが膨らみすぎることによりタイヤの中心部だけが減ってしまうことがあります。タイヤの空気圧がメーカー推奨値をキープできるよう、こまめにチェックしましょう。
 

タイヤを適切に管理して無駄を減らそう

タイヤの交換費用は数万円以上と高額になりがちです。燃費を意識した運転も大切ですが、それ以上にタイヤをいたわる走行の仕方や、定期的なタイヤの点検、ローテーションなどを行い、タイヤの摩耗を早めないようにしましょう。
 
執筆者:宇野源一
AFP