自動車保険には、すべての自動車に義務付けられている自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)と契約者が任意に契約する自動車保険があります。   本記事では、両者の保険の違いと任意の自動車保険で最高の20等級になるには何年かかるのか、その時の割引率はどうなるのかについて解説します。

自賠責保険と任意に契約する保険の違いは?

(1)自賠責保険(自賠責共済)とは?

自動車損害賠償保障法(自賠法)に基づいて、すべての自動車の契約が義務付けられている強制保険です。この保険の目的は、自動車による人身事故の被害者を救済するもので、他人を死傷させるなど人身事故による損害賠償の場合に限定されています。したがって、商品内容・保険料については保険会社(共済組合)で同様です。
 
なお、自賠責保険で保険金の対象となる損害の内容と被害者1名あたりの限度額は、表1のとおりとなっています。
 

 

(2)任意の自動車保険とは?

自賠責保険と違って、加入が法律で義務づけられておらず、契約者がご自身の意思で加入する保険です。自賠責保険では、自動車による人身事故の被害者を救済することのみを目的としていますが、任意の自動車保険の場合には、「対人賠償保険」「対物賠償保険」「人身傷害保険」「搭乗者傷害保険」「無保険車傷害保険」「自損事故保険」「車両保険」があり、いくつかの保険を組み合わせることが可能であり、保険会社によってもさまざまなタイプの保険があります。また、その保障限度額も契約内容によって異なります。
 

任意契約保険の等級と割引率ついて

任意の自動車保険では、契約者ごとに「等級」が設定されます。この等級は、事故の内容や事故回数に応じて、設定されますが、初めて自動車保険を契約した場合は6等級となります。そして、1年間事故がないと1等級上がって7等級となり、保険料が割引され、無事故が続けば最大で20等級まで上がり、保険料の割引率が割増されます(表2:等級別割引率参照)。
 
一方、事故を起こして保険金の支払いを受けると、1事故につき3等級下がります。また、保険料も割増されます。そして、3年間無事故で過ごせば、無事故契約者と同じ割引率が適用されます(図:13等級で事故があった例参照)。
 

 

 

まとめ

任意の自動車保険で20等級になるためには、ずっと無事故で行けば、最短で14年でなることができます。しかし、事故を起こせば3年足踏みしますので、その分の年数が必要になります。
また割引率は、表2のとおり、等級が上がれば上がるほど割引率が上昇し、20等級で63%の割引率となります。
 
したがって、事故を起こさないことが等級を上げ、割引率が向上しますので、安全運転に心がけるようにしましょう。
 

出典

一般社団法人日本損害保険協会 くるまの保険/自賠責保険
一般社団法人日本損害保険協会 くるまの保険/任意の自動車保険
 
執筆者:堀江佳久
ファイナンシャル・プランナー