明確な定義はありませんが、世帯年収が1000万円を超える夫婦を「パワーカップル」とよぶことがあります。比較的経済的に余力があるカップルを意味するため、婚活中で世帯年収1000万円を意識している方も多いのではないでしょうか。   本記事では、結婚と子育てに関する意識や理想の年収について解説します。

結婚していない男女が望む世帯年収は「748万円」

家計診断・相談サービス「オカネコ」を運営する株式会社400F(フォーハンドレッド・エフ、東京都中央区)が行った「結婚と子育てに関する意識調査」(調査期間:2024年2月23日〜25日、回答者:1020人)によると、未婚者が理想としている世帯年収の平均は748万円でした。
 
ただし、最も多かった回答は「1000万円以上」(25.1%)なっており、やはり結婚後の生活で「多くの収入があるとよい」と考えている方が多いことが分かります。
 
なお、国税庁の「令和4年分民間給与実態統計調査」によると、30代で男女別の平均年収は以下のとおりでした。

【30〜34歳】

●男性:485万円
●女性:338万円

【35〜39歳】

●男性:549万円
●女性:333万円

30代で平均年収を得ている男女であれば、アンケートで未婚者が理想としている世帯年収の平均だった748万円をクリアできます。ただし、世帯年収で1000万円をクリアするためには、プラス100万〜200万円程度を稼ぐ必要があります。
 

世帯年収だけでなくお金の価値観にも気を配ることが大切

人生を豊かにするうえで、お金は重要な要素です。しかし、自身が理想としている生活を送るためには、世帯年収だけでなくお金の価値観にも気を配ることが大切です。価値観が合ったパートナーと生活することで、お金に関するトラブルを防げるからです。
 
世帯年収1000万円を実現できれば家計に余裕が生まれる公算が高いですが、夫婦間で以下のテーマについて話し合うことも欠かせません。

●財布は別々にするか、集約して管理するか
●毎月いくら貯金できそうか
●いつまでにいくら貯めたいのか
●子どもは何人ほしいか
●仕事とバランスをどのように取るのか

世帯収入だけでなく、生活スタイルが合っているか、支出はどの程度かも話し合いましょう。予算を立てて目標の貯金額を決め、実現可能な計画を立てることが大切です。
 
世帯収入が高くても、貯蓄が多いとはかぎりません。基礎生活費が高く浪費癖がある場合、入った分だけ使ってしまうケースがあるためです。
 
「どのようにお金を使えば満足度が高いか」を話し合い、お金に関する価値観を共有しましょう。そのうえで、将来に向けての目標や自由に使える予算を設定することをおすすめします。
 
お互いに自由に使える金額を設定し、予算の範囲内で楽しめれば、ストレスを発散する機会や自由時間を確保できます。その結果、ストレスを抱えずに済み、人生がより充実するでしょう。
 
お金は、モノやサービスとの交換券に過ぎません。世帯収入を高めることだけに意識を向けても、使うことを意識しないとお金を得る意義は薄れてしまいます。
 
自由に使えるお金と趣味・生きがいを楽しめる機会が少ないと、ストレスをため込んでしまい、夫婦関係が悪化しかねません。そのため、収入だけに意識を向けるのではなく、将来に向けた貯蓄を織り込んだうえで「どのようにお金を使えば人生がより充実するか」を考えましょう。
 

まとめ

結婚後に、お金に関する不安を抱える方は少なくありません。お金の不安を払しょくするためには、できるだけ年収が高いパートナーを見つけて世帯年収を高めることが一つの選択肢となります。
 
しかし、人生を充実させるために重要なのは、お金だけではありません。お金の価値観を共有し、心地よくお金を使うことも大切です。婚活中の方は、世帯年収だけではなく、お金の使い方を通じて「結婚後の人生を楽しむこと」にも意識を向けてみてはいかがでしょうか。
 

出典

株式会社400F オカネコマガジン 結婚と子育てに関する意識調査
国税庁 令和4年分 民間給与実態統計調査 〔年齢階層別の平均給与〕
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー