暖房器具に電気ストーブを使用していて、毎月の電気代が気になる人は多いのではないでしょうか。一般的な暖房器具は、温度設定を上げるほど電気代が高くなります。   では、電気ストーブで「弱」から「強」に温度変更すると、電気代はどのくらい上がるのでしょうか。また、エアコンを使用する場合と比較し、どちらのほうが電気代が安く済むのかを解説します。

電気ストーブは部屋全体を暖めるのには不向き

大前提として、電気ストーブは手や足などをピンポイントに暖めるのに適した暖房器具です。エアコンのように部屋全体を暖めるのには不向きで、基本的には温度設定もできません。
 
山善が販売する電気ストーブ「DS-D086」を例に挙げると、弱(400W)モードを使用した際の1時間あたりの電気代は0.4kW×31円/kWh=12.4円です。電気代の目安単価は、公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会が公表している31円/kWh(税込み)を採用しました。
 
つづいて、強(800W)モードを使用した際の1時間あたりの電気代は0.8kW×31円/kWh=24.8円です。電気ストーブにおいて18度から22度に温度変更することは難しいものの、少しでも暖かさを感じるために弱モードから強モードに切り替えた場合、1時間あたり電気代が12.4円上がることになります。
 

エアコンで18度から22度に温度変更した場合の電気代

Panasonicが販売するルームエアコン「CS-J284D」を例に挙げると、暖房使用時の消費電力は870(最小125〜最大1390)Wです。1時間あたりの電気代は0.87kW×31円/kWh=26.97円です。エアコンの暖房運転では、設定温度を1度下げると設定変更前より約10%の節電効果があるとされています。
 
つまり、例えば18度から22度に温度変更した場合は、約40%電気代がアップするということです。「CS-J284D」にも同様のことがいえると仮定すると、1時間あたりの電気代は40%増にあたる約37.8円となります。
 
1時間あたり電気代が約10.8円上がることになりますが、電気ストーブを弱モードから強モードに切り替えるよりは振れ幅は小さいでしょう。
 

他の暖房器具も検討してみよう

くり返しになりますが、電気ストーブは部屋全体を暖めるのには不向きです。部屋全体を暖めるなら、エアコンや石油ストーブ・ファンヒーターなどが適しています。何らかの事情でエアコンが設置できない、灯油の取り扱いに不安を感じる人には、セラミックファンヒーターという選択肢もあります。
 
ただし、セラミックファンヒーターは大きな部屋を暖めるのには不向きなので、小さな部屋やトイレなどに適した暖房器具です。また、消費電力が大きいため、弱モードから強モードに切り替える変更をした場合の振れ幅も大きくなります。
 

部屋全体を暖めるならエアコンが最適

電気ストーブで部屋全体を暖めるのは難しいため、部屋全体を暖めたいときは、エアコンを使用するのが手っ取り早いでしょう。エアコンの機種にもよりますが、室温を4度上げた場合の電気代の振れ幅は1時間10.8円程度です。
 
電気ストーブを弱モードから強モードに切り替えるよりも電気代の振れ幅は小さく済むケースが多いため、節約の観点からもエアコンをおすすめします。
 

出典

山善公式 電気ストーブ800/400W切替式 DS-D086
Panasonic ルームエアコン CS-J284D
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー