仮想通貨は、インターネット上でやり取りする通貨で、私たちが普段買い物などで使用する100円玉や1000円札とは違い、実在しないお金です。なぜ仮想通貨が流行しているのか、また、仮想通貨にはどのような注意点があるのかなど、今回は仮想通貨について、くわしく解説します。  

そもそも仮想通貨とは?

一般的に、円やドルなどの通貨は、日本やアメリカなどの国が発行・管理しており、東京証券取引所やニューヨーク証券取引所などを通じて、通貨同士の交換が行われています。
 
一方、仮想通貨は、インターネットを通じて、多数の方々の間で取引を行うもので、国のような公的な管理者はいません。
 
ただし、仮想通貨には、ものやサービスを購入する際の財産的価値があり、遠くの国に住む家族に送金をしたり、仮想通貨にお金を投資して、利益を得たりすることも可能です。日本銀行のホームページ(※1)によると、仮想通貨は、法律により以下の通り定義されています。
 
1.不特定の者に対して、代金の支払いなどに使用でき、かつ法定通貨(日本円や米国ドル等)と相互に交換できる
2.電子的に記録され、移転できる
3.法定通貨または法定通貨建ての資産(プリペイドカードなど)ではない
 
仮想通貨にはさまざまな種類があり、中でもビットコインと呼ばれる通貨は有名です。最近では、SNSの最大手であるFacebookが、Libra(リブラ)と呼ばれる仮想通貨を発行することを予定しており、さらに仮想通貨に注目が集まっています。
 

どんな注意点があるの?

仮想通貨は、円やドルなどのように、国が責任を持って管理している通貨とは違い、いくつかの注意点があります。私たちが覚えておきたい基本的なポイントについて、ご紹介します。
 
まず、仮想通貨は、「必ずもうかる商品」や「必ず値上がりする商品」ではありません。仮想通貨の値動きは激しく、大きく値上がりをしてもうかる可能性がある一方で、大損をしてしまうこともあります。
 
訪問販売や電話勧誘などで、仮想通貨の購入を勧められた場合は、決してうのみにはせず、リスクを理解せずに購入することはやめましょう。
 
さらに、仮想通貨は、セキュリティーにおいて不安定な点があり、資産が流失するなどの事件に巻き込まれる可能性があります。
 
2018年には、大手仮想通貨取引所であるコインチェックにおいて、600億円近くの仮想通貨が流出(盗まれる)するという事件が起きました。国などの公的な機関に保障されていない通貨なので、そのリスクを十分に理解することが大切です。
 

仮想通貨取引所のチェックリスト

仮想通貨で取引を行う場合は、仮想通貨の交換業者もしっかり確認する必要があります。日本政府が掲げている(※2)、以下の4つのポイントを確認するようにしましょう。
 
仮想通貨の交換業者が
・金融庁・財務局の登録を受けた事業者か
・取引する仮想通貨の内容に関する説明を仮想通貨交換業者から受けたか
・取引内容や手数料などに関する説明を仮想通貨交換業者から受けたか
・自分が行った取引の履歴や残高について随時確認しているか
 
いかがだったでしょうか? 普段生活している上では、なかなかなじみがない仮想通貨ですが、FacebookのLibraなどにより、興味を持っている方もいるかもしれません。これから仮想通貨に投資をしてみたいと考えている方は、今回ご紹介した注意点を参考にして、無理のない範囲でチャレンジするようにしましょう。
 
出典


 
執筆者:下中英恵
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者

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