『老後資金には2000万円が必要?』というのが話題になった2019年。老後資金に対する不安が世間をかけ巡りました。   今回は、保険会社が行ったアンケートから、老後に対してどんな不安があるのか、また、その結果から浮き出る実態を踏まえ、今のうちにできる対策について考えてみましょう。

老後に対する不安ランキングは?

2018年、メットライフ生命が敬老の日に合わせ「『老後を変える』全国47都道府県大調査」を行いました。
 
この調査は、全国の20〜79歳までの男女1万4100人を対象に、「老後」についての年代間や地域間の意識の違い、「健康」「お金」「人とのつながり」などへの意識や傾向に焦点をあてて行ったものです。
 
同調査によると、自らの老後についての不安を抱える方はとても多く、「不安がある・ややある」と答えた割合は、40代が87.6%と最も高くなっています。
 
男女別で見ると、男性が79.3%、女性が84.0%。女性のほうが老後への不安度が高いということです。
 
また、年代別の老後に対する不安要素のランキングを見ると、20代から50代までは「お金」、60代〜70代では「健康」が1位。年代別の順位は下記のとおりです。
 
【年代別の老後に対する不安要素】

お金に対する老後の不安はこんなに違う

前述の調査によると、60代から70代では73.6%の方が「老後に不安がある・ややある」と答えています。
 
この年代では「健康」や「認知症」「自らの介護」への不安が大きく、「お金」に対する不安は少なくなっているようですが、「老後に不安がない・あまりない」という方たちは、「老後に不安がある・ややある」という方たちと比較すると、資産運用や計画的な貯蓄をしている割合が高く、金融資産額も多いという結果になっています。
 
つまり、貯蓄や投資で老後資金をしっかり準備しておけば、老後の不安も少なくなるという傾向があるといえるのではないでしょうか?

50代までにやっておきたい老後のお金の対策

20代から50代までは、「お金」に対する不安が大きくなっていますが、その年代では『お金を増やす(殖やす)』ことも可能です。逆に、60代以降は健康に気を付けて認知症や介護へ備えながら『お金を大事に使う』時期だといえます。
 
なるべく不安の少ない老後を過ごすためには、50代までに老後のお金の対策をやっておきたいものです。
 
具体的には下記の3つのことを意識してみましょう。
 
1.老後にもらえる公的年金に意識を向ける
2.生活費にどれくらいかかっているのかきちんと把握する
3.自分がもらう公的年金だけでは老後の生活費が不足するようなら、いくら老後資金を準備すればいいのか把握する
 
つまり、現状を把握した上で、どのくらい老後資金が不足するのか認識することが必要です。老後資金が不足するようなら家計を見直して生活費を削減することや、収入を増やすなどの対策を立てましょう。
 
貯蓄だけではお金を確保するのが難しい時代ですので、「確定拠出年金」や「NISA」「つみたてNISA」などを活用して節税をしながら、資産運用をするということも有効です。
 
老後の不安をなくすためには、なるべく早く準備を始めることが大切です。
 
執筆者:福島佳奈美
DCアドバイザー

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