総務省の調べによれば、平成30年末における中長期在留者数は240万9677人、特別永住者数は32万1416人で、これらを合わせた在留外国人数は273万1093人となり、前年末に比べ6.6%増加し、過去最高となったとのことです(※1)。自分の住んでいるエリアでも、外国人を見かけることが多くなりましたよね。   日本に住んでいる外国人も、当然私たちのように働いていたり、学校に通っていたりします。給与振り込みや、親からの仕送り等で日本の金融機関に口座が必要ではないかと思いますが、彼らは日本の銀行口座を持っているのでしょうか?   226カ国14万人以上の在留外国人が登録するメディアを運営する株式会社YOLO JAPAN(本社:東京都港区)は、在留外国人を対象に、銀行口座についてのアンケート調査を実施しました(※2)。その結果を見てみましょう。  

ほぼ全員が銀行口座を保有。ゆうちょ銀行が人気

在留外国人に銀行口座を持っているか尋ねると、99%とほぼ全員が口座を持っていると回答しました。どこの銀行の口座を持っているかという問いには、「ゆうちょ銀行」が58%と他を大きく引き離し1位となりました。
 
ゆうちょ銀行が選ばれているのは、他の銀行では口座開設の条件として日本での滞在期間6ヶ月を求めているのに対し、ゆうちょ銀行では滞在期間を3ヶ月としていることや、申込書が英語だけでなくベトナム語や中国語にも対応していることが理由のようです。
 
また、申し込みの際に印鑑が不要という点も挙げられており、印鑑を持たない外国人にとって、口座を開設しやすいのが人気の秘密なのでしょうね。
 
コメントを見ると、ゆうちょ銀行は外国人に優しいと思われているようです。
 
「日本語を話せなくても開設できる唯一の銀行でした」(ナイジェリア、女性、20代)
「就業先やハンコがなくても開設できるので、学生にとって便利です。」(ケニア、女性、20代)
「インターネットで申し込みがたから。その時、同時に他の銀行にも申し込んだけど、日本で6ヶ月以上の滞在が必要だったのでゆうちょ銀行にしました。」(フランス、女性、20代) 
 

支店やATMの多いメガバンクや地方銀行の口座を持つ人も

2位以下は、「三菱UFJ銀行」(22%)、「地方銀行」(16%)、「三井住友銀行」(14%)、「新生銀行」(11%)、「みずほ銀行」(8%)、「ネット銀行」(6%)という順となりました。
 
支店やATMが多いメガバンクのほか、地方で暮らしている外国人の中には地元の銀行で口座を開設している人もいることが分かりました。勤務先や学校などから銀行を指定されている人もいるのでしょう。
 

銀行口座開設は外国人にとって難易度が高い

しかし、日本に住む外国人にとって、銀行口座の開設はそもそも難易度が高かったようです。
 
口座を開設する時に難しいと感じたことを聞くと、「申込書類の記入などを日本語で行わなければいけなかった」(72%、479人)、「携帯電話を持っていなかった」(26%、175人)、「印鑑が必要だった」(25%、170人)、「日本での滞在期間が6ヶ月未満だった」(14%、92人)などの回答が見られました。
 
携帯電話を持っていないと口座を開設できない銀行もあるんですね。ほとんどの在留外国人が銀行口座を持っているということでしたが、口座開設までの道のりは険しかったようですね。
 
その他にも、銀行口座開設時の体験談として、以下のようなコメントが寄せられました。
 
「日本には『ミドルネーム』がないので、名前欄にフルネームを書くのが難しかった。」(フィリピン、女性、30代)
「待ち時間は長いし、スタッフは外国人の対応を嫌がる。紙での手続きが多すぎます。」(ベトナム、女性、20代)
「国籍を理由に、ほとんどの銀行で口座開設を断られた。」(イラン、女性、30代)
 
このように、外国人対応を嫌がられたり、待ち時間が長かったといった不満が見られました。日本では外国人が普通に生活しているものの、いまだに銀行での対応が遅れているようです。
 
オリンピックがあったり、労働者不足により日本では今後ますます外国人が増えると予想されます。もう少し外国人に優しい社会になるといいですね。
 
出典


 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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