お財布のひもは「自分では締めすぎ」と意識している人が7割以上という中でも、どうしても「今年最後のセール!」や「令和最初のセール」などという期間限定のキャッチコピーについつられて、年末年始に買いすぎに走ってしまう人もいるでしょう。   定年がなく、生きている限り続く家計運営にうまく付き合うために、こういう時期の対応の仕方について考えてみました。  

「つい」つまり、目先しか見えなくなってしまう行動を引き起こすのがセール

インターネット総合ショッピングモール「Qoo10」を運営するeBay Japan 合同会社が行った「年末のお金の使い道と買い物に関する調査」によれば、2019年10月に実施された5年ぶりの消費税増税前のかけこみや、年末年始のセールを意識して節約を心掛けている人は7割以上(76.4%)である一方、過去にセールで買いすぎてしまった経験のある人は約4割(37.0%)であると報告されています。
 
このきっかけが「つい」です。つまり、本当なら「賢い買い物」「節約」という心掛けが、目の前に並んだ商品の山、魅力的なポップアップ広告によって瞬間的に「今買わないとなくなっちゃう!」という買い走り行動によって上書きされてしまうのです。
 

欲のままに行動するスイッチが入るときは一拍おこう

欲望のアクセルが全開になったと思ったら、すかさず、ひと呼吸おきましょう。軽く自問自答すればよいだけです。「本当に必要?」「家に持ち帰っても置き場はある?」「セールでも買わなければ出費はゼロだよ」。欲望の暴走スイッチの瞬発力は強いのですが、持続力がないのでひと呼吸おくだけで沈静化することが多いです。
 
遅くても自宅に戻ったとき、早ければ帰り道にはすでに戦利品(安く買えた品物)を前に、「買いすぎた」という自責の念にさいなまれます。一度買ってしまったものを「やっぱり」と思っても時すでに遅し。セール品は基本的に返品不可の場合が多いです。店側も売り切ることが目的ですから当然です。
 

必要になったときに本当に必要なものを

長く使い続けて、修理に出すより新しく買い替えたほうがよい場合は、セール期間であろうとなかろうと、購入すればよいのです。
 
仮に前日までセールだったとして、自分が買おうとするときに正価に戻っていたとしても、本当に気に入ったものを3年、5年と使えば、1年あたりのコストはそれほど大きな金額にはならないはずです。
 
瞬間的な買い物欲の暴走で、理性がきかなくなるのはほんの数秒。でも私たちにとっての家計運営という仕事は、定年も引退もなく一生続けなければなりません。
 
(参考)
 
執筆者:柴沼直美
CFP(R)認定者

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