引っ越した、勤務先が変わった、引落先を変更したなどの理由で、使わなくなった銀行口座はありませんか? もしかすると、そのままでは損してしまうかもしれません。  

銀行口座の維持や管理に手数料がかかるように!

現在、通常は銀行口座の開設費用はゼロ円、維持も管理もゼロ円というところが多いですよね。ただ、今後はそれにお金がかかることになるかもしれません。
 
三菱UFJ銀行は、2年間取引がない銀行口座について、今後は年間1200円程度の口座維持手数料の導入を検討しています。早ければ2020年10月ごろから実施されるとの報道も出ています。
 
メガバンクと言われる大手銀行でこういった手数料の導入についての議論が進められるなか、りそな銀行やローソン銀行など、一部の銀行ではすでに先行してスタートしています。
 
りそな銀行では、「未利用口座管理手数料」として、2004年以降に新規開設した口座に限り、2年以上取引がない場合は年間1320円(税込)が差し引かれるようになっています。残高が1万円以上ある、借入れがあるなどの場合は例外で、手数料はかかりません。
 
ローソン銀行は「未使用口座管理手数料」という名前ですが、りそな銀行同様、2年以上1回も預け入れも引き出しもしていない口座には年間1320円(税込)かかります。
 
どちらの銀行も、2年近く使われておらず、今後手数料がかかる可能性がある口座の持ち主には、まずメールや案内ハガキなどで通知しています。そのまま放置して残高が少なくなっていき、手数料の引き落としができなくなると、その口座は自動的に解約されます。
 

お金を引き出せなくなる!? 休眠口座に要注意!

郵便局に預けてそのままになっているお金はありませんか? 定期や定額、積立郵便貯金などは満期から20年2ヶ月が経過すると、たとえ自分のお金でも引き出せなくなってしまいます。
 
かつてお年玉を貯めていた口座や、親が自分名義で作ってくれていた口座、長年使うことなくタンスの奥底に通帳をしまったまま忘れ去られた口座など、郵政民営化(2007年9月30日)以前に預けたままの口座がないか確認しておきたいところです。
 
今のところ、時間がたつと権利が消滅してお金が引き出せなくなるのは昔の郵貯口座のみです。ただ、民営化後のゆうちょ口座を含め民間の銀行でも「休眠預金等活用法」の対象になることがあるので要注意です。
 
この法律は、10年以上にわたって動きのない口座(休眠口座)の預金を民間公益活動に活用するという趣旨のものです。2009年1月1日以降から10年なので、すでに対象となる口座が出てきているはずです。
 
休眠口座になったからといって、預金が引き出せなくなるということはありません。しかし、預けたお金は法律に従って預金保険機構に移管されるなど管理のされ方が変わります。そのため、これまでの通帳やキャッシュカードが利用できず、窓口での手続きとなるなどの不便が生じます。
 
一度でも入出金があれば、そこからまた10年は休眠口座にならずに済みます。定期的に利用するか別の口座にお金を移して解約してしまうかして、長年使わずに放置というのだけは避けておいたほうが良いでしょう。
 
自分の口座の状況が知りたい場合は、各銀行の窓口または各銀行が用意している専用のコールセンターなどに連絡してみましょう。
 

定期的に自分のお金を見直して整理しよう

名字が変わっていたり住所が変わっていたりすると、手続きが余計に面倒に感じるかもしれません。まだ「今すぐ」「今後絶対に!」とまでは言えませんが、世の中の動きとして、徐々に使われない口座を削減していく方向になってきていることは確かです。
 
余裕があるうち、覚えているうち、銀行の近くに行く予定があるうちに、不要な口座は解約しておいたほうが良いでしょう。また、解約すべき口座が特に見つからなかったとしても、定期的に自身の身の回りのお金の情報を整理して、きちんと状況を把握しておくことは家計の管理にとって大切なことです。
 
数が多すぎると管理しにくくなります。しばらく使っていない銀行口座、証券口座、クレジットカード、電子マネーなど、この機会に「お金の整理整頓」をしてみてはいかがでしょうか。
 
(出典)







 
執筆者:馬場愛梨
ばばえりFP事務所 代表

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