アクティブシニアという言葉をご存じですか? 定年退職後や還暦後も、趣味やさまざまな活動に意欲的で元気なシニア層のことです。「一般社団法人日本アクティブシニア協会」は、アクティブシニアを前期高齢者(65〜75歳)と定義しています。   総務省統計局によると、平成29年の65歳以上高齢者の就業者数は、14年連続で前年に比べ増加し、807万人と過去最多となっています。   主要国においても日本の高齢者の就業率は23.0%となっており、主要国の中で最も高い水準にあります(※1)。ここから、定年退職後も仕事に就いて活躍しているアクティブシニアが多いのではないかと推測されます。   そんな元気なアクティブシニアですが、昨今は新型コロナウイルスの流行で外出自粛を余儀なくされ、活動の範囲が狭められているのではないでしょうか。   そこで、株式会社博報堂(本社:東京都港区)は、株式会社オースタンス(本社:東京都新宿区)と共同で、SNSコミュニティサイト「趣味人倶楽部(しゅみーとくらぶ)」の会員を対象に、新型コロナウイルスの流行が、アクティブシニアにどのような影響を及ぼしているかについて調査を行いました(※2)。   アクティブシニアの行動はどう変わったのか、結果を見てみましょう。

8割がネットで新型コロナの情報収集。日常生活で3密を避けることを気にしている

新型コロナウイルスにする情報については、アクティブシニアの82.7%がインターネットから情報収集をしていることがわかりました。テレビ(93.3%)が最も多いですが、インターネットはそれに次ぐメディアとなり、60代以上の人においてもインターネットを駆使していることがわかります。
 
日常生活で気を付けていることを聞くと、1位は「3密(密閉空間、密集場所、密接会話)を満たす場所を避ける」で、アクティブシニアの79.9%を占めました。男性(77.2%)よりも女性(87.2%)の方が高く、女性の方がより3密を避け、コロナウイルスに感染しないよう気を付けていることがわかりました。

新型コロナをきっかけに、アクティブシニアのデジタル行動が加速

オンラインで行うことが増えたことの1位は「ネットニュースを読む」(60.9%)で、他には「無料動画を見る」(27.6%)、「SNSを読む」(25.4%)、「アプリで家族・友人とやり取りする」(23.7%)といった回答が見られました。
 
新型コロナをきっかけにアクティブシニアのデジタル行動が加速化しているようです。また、4人に1人が今後「オンラインショッピング」が増えそうと回答しています。アクティブシニア層も外出を避け、買い物をネットで済まそうと思っている人が多いようです。
 
ちなみに、総務省統計局の調べでは、高齢者世帯の平成29年の1世帯当たり1か月間のネットショッピングの支出金額は6049円でした。
 
ネットショッピングを利用した世帯割合は、平成29年の時点で18.2%となり、過去10年間で2.6倍となっていました(※1)。新型コロナでこの数字はぐっと増えることになるのではないでしょうか。

新型コロナで家族を大切にしたいという気持ちが高まる

新型コロナウイルスをきっかけに以前よりも意識するようになったことを聞くと、1位は「家族を大切にしたい」(53.3%)、2位は「家で過ごす時間を充実させたい」(46.3%)となりました。
 
テレワークや学校の休校、外出自粛で家族全員が家で過ごすことが増え、家で過ごす時間を大切にしたいと思うようになったようです。
 
また、3位は「健康のために運動をしたい」(46.1%)でした。家にこもることで運動不足になりがちなため、コロナとは別の病気になってしまいそうです。シニアだけでなく、今、体を動かしたい欲求にかられる人は多いですよね。
 
また、新型コロナウイルスが終息した後にしたいことを聞いたところ、1位は「国内旅行」(69.1%)でした。他には「友人・仲間に会う」(58.1%)「外食する」(47.6%)という回答が多く、男性よりも女性の方が多い傾向が見られました。
 
先ほどの、統計局のネットショッピングの内訳でも、全体の25.1%が旅行関連費となっており、もともとシニア層は旅行好き。7割くらいの人が、コロナが終息したら旅行に出かけたいと思っているようです。
 
以上の結果から、アクティブシニアの多くは外出自粛により活動をネットにシフトしているようです。LINEやSkypeなどで友達や孫とオンラインで会話したりする人もいるのではないでしょうか。自宅にこもることで家族の大切さを改めて感じる人も多いみたいです。
 
ただ、やはり外で体を動かす方が健康にいいことは間違いありません。早くコロナを終息させ、元の生活を取り戻すためにも、今は我慢して外出を自粛しましょう。
 
出典


 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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