前回、子どもの頃からの生涯を見据えて、ガン保険に加入すべきかを考え、最後にガン保険の「保険料払い込み免除」の必要性について触れました。
 
子どもの頃に終身払い込みのガン保険に加入すれば、その後70年、80年といった長い期間保険料を払い続ける必要があります。
 
しかし、その長い期間のどこか、特に若い時期にガンにかかった場合、残りの期間の保険料が免除になる特約があり、これを付加すると大きなメリットとなります。

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ガンにかかっても治療をして長生きする時代

ガンにかかっても治る時代となり、ガンの治療をしてその後長く生きる方は増えています。
 
一方で、ガンは再発が怖い病気です。ガン保険に加入していた方がガンに罹って、給付金を受け取って治療費に充て完治したからといって、ガン保険を解約することはなかなかできません。
 
しかし、例えば保険料月額3000円のガン保険に加入している人が、40歳でガンにかかって合計100万円の給付金を受け取ったとします。保険料払い込み免除にならなかった場合、仮にその後80歳まで生きた際の残り40年間の保険料は144万円にもなります。
 
一方、保険料払い込み免除になれば保険料負担は以後0円です。これは大きな違いです。
 
では、保険料の払い込みが免除されるのはどんな場合(条件)か、主に次のとおりです。
 
(1)所定の身体障害、高度障害に該当した場合
(2)ガン(悪性新生物)と診断された場合
(3)特定疾病(主に三大疾病)で所定の状態になった場合
(4)初期ガン(上皮内新生物)と診断された場合
(5)特定障害や要介護状態に該当した場合
 
多くの保険で保険料払い込み免除は上記(1)から(5)の単独または組み合わせが条件となっています。
 
※私の以前の記事もぜひご参照ください。

 
現在販売されているガン保険に付加されている「保険料払い込み免除特約」は、(1)と(2)の組み合わせが大半です。
 
しかし、(2)のガン診断時に保険料払い込み免除となる特約が付加できないガン保険も数多く存在します。ガン保険選びで見落としがちな違いなので注意してください。

保障内容と保険料払い込み免除の内容のどちらを優先するか

お子さんのガン保険を検討されている方へのアドバイスとして、私は当然「保険料払い込み免除特約」の内容についても詳しくお話しします。それによって、ガン診断時に以後の保険料払い込みが免除となるガン保険商品を希望されます。
 
しかし、ガン保険の保険料が手頃で保障内容も充実している商品なのに、「ガン診断時に以後の保険料払い込みが免除にならない」という1点のみで、ガン保険の選択肢から外れてしまうこともあります。
 
そのため、ガン診断一時金の金額を大きくして、以後の保険料支払いに充てられるようにすることで「ガン診断時に以後の保険料払い込みが免除にならない」ことをカバーする方法もアドバイスします。
 
とはいえ、結果的には、別の保険会社のガン保険商品に比べると保険料と保障内容に見劣りはするが、「ガン診断時に以後の保険料払い込み免除」となるガン保険商品を選ばれることもあります。
 

医療保険を利用してガン診断時保険料払い込み免除のあるガン保障商品に

せっかく保険料と保障内容が希望に合うガン保険を見つけたのに「ガン診断時に以後の保険料払い込み免除」特約が付けられなかった場合に、ぜひチェックしてほしいのが同じ保険会社の医療保険です。
 
ガン保険商品にガン診断時の保険料払い込み免除特約は付加できなくとも、同じ保険会社の医療保険商品には、ガンを含む特定疾病時の保険料払い込み免除特約を付加できる場合があります。
 
この医療保険商品に特約としてガン診断給付金やガン通院給付金を付けることができます。多くの場合、同じ保険会社のガン保険商品の内容と違いはありません。
 
こうすることによって、同じ保険会社のガン保険商品では付加できなかった「ガンを含む特定疾病時の保険料払い込み免除特約」を付加してガン保障を備えることができます。
 
医療保険に加入すると医療保障部分の保険料は増えますが、お子さんの年齢であれば保険料は高額ではありません。また、お子さんが女性なら将来の妊娠・出産時のリスクを考慮して医療保険に加入しておくことは決して損ではありません。男性でもいずれ最低限の医療保険に加入する必要も出てくるでしょう。
 
医療保障部分の保険料を下げるために、入院日額を下げたり、入院限度日数を60日とか30日に短くしたりすることができる商品もあります。
 
ただし、入院限度日数を短くすると、白血病など長期入院が必要なガンや心筋梗塞、脳卒中では入院日数分を充分にカバーできないことがありますので、三大疾病などの病気の場合は入院限度日数を120日以上、あるいは無制限にできる商品で対応することも考えておきましょう。
 
保険料払い込み免除特約は、ガンを含む三大疾病などにかかってこれまでどおりに働くことができなくなり収入が減った場合に、保険料の支払いが困難になるかもしれないリスクに備えるためのものです。
 
そう考えると、30代40代からでも必要な特約ですが、年齢が高くなってから加入すると保険料が高額になります。
 
また、医療保険にガン特約を付加する方法だと、医療保険部分の保険料負担が大きくなりますし、「保険料払い込み免除特約」自体の保険料も高くなってきます。保険料が高額になれば、それだけ保険料払い込み免除の効果が大きくなるため、付加すべきかどうかとても悩ましい特約でもあります。
 
その意味でも、保険料が安くて済むお子さんへの保険においてこそ、「保険料払い込み免除特約」の意義を検討してほしいものです。
 
執筆者:西村和敏
ファイナンシャルプランナー CFP(R)認定者
宅地建物取引士

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