4社共通の傾向:4月もS&P500種株価指数を対象にしたインデックスファンドが人気

4月もS&P500種株価指数を対象にしたインデックスファンドの人気が高かった。各ネット証券での順位は、以下の通り。

SBI証券
SBI・V・S&P500インデックス・ファンド 1位
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 3位

楽天証券
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 1位

マネックス証券
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 2位

auカブコム証券
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 1位
SBI・V・S&P500インデックス・ファンド 5位

S&P500種株価指数を対象にしたインデックスファンドは、保有コストである信託報酬が低く、米国株に幅広く分散投資できるので、投資家の人気は高い。ただ、ウクライナ情勢の緊迫化や米長期金利の上昇によって、高PERのハイテク株中心に売りが優勢になっている。4月のS&P500種株価指数は約9%下落し、5月に入っても不安定な状況が続いている。引き続き5月以降もS&P500種株価指数を対象にしたインデックスファンドが、ネット証券のランキング上位に入るかどうかに注目している。

■eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)  
基準価額 19,683円
信託報酬 0.0968%
純資産残高 11,650.62億円

<騰落率>
1カ月 11.3%
3カ月  2.5%
6カ月 16.1%
1年    30.0%

※3月末時点

全体を見て:日本株を対象にしたブル型ファンドが人気

ネット証券では信用取引をしている投資家も多く、「ハイリスク・ハイリターン」の金融商品を好む傾向がある。そして投資信託でも、ブル型ファンドの人気が高い。ネット証券各社のブル型ファンドのランキングは、以下の通り。

SBI証券
SBI日本株4.3ブル  5位

楽天証券
楽天日本株4.3倍ブル 4位

マネックス証券
楽天日本株4.3倍ブル 1位
SBI日本株4.3ブル  3位

auカブコム証券
楽天日本株4.3倍ブル 3位

ウクライナ情勢の緊迫化や米長期金利の上昇によって、株式市場のボラティリティも上昇。日本株を対象にしたブル型ファンドも1ヶ月で20%程度動くことも珍しくなく、非常にリスクが高くなっている。タイミングをうまくつかめれば高いリターンが期待できるものの、大きな損失がでる恐れもある。あくまでも短期的な値幅取りを狙う金融商品であり、長期投資には向いていない。リスクを積極的に取れる投資家以外は、日経平均株価を対象にしたインデックスファンドを購入した方がいいだろう。

■楽天日本株4.3倍ブル  
基準価額 12,572円
信託報酬 1.243%(年率・税込)
純資産残高 544.52億円

<騰落率>
1カ月  20.8%
3カ月 -19.2%
6カ月 -31.9%
1年     -34.2%

※3月末時点

ここに注目:「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の人気も高い

ネット証券では、「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」も人気だ。同ファンドは、「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)」に連動する投資成果をめざすインデックスファンドで、このファンド1本で全世界の株式に国際分散投資できる便利な投資信託だ。米国株を対象にしたS&P500種株価指数よりも幅広い国・地域に分散投資できるので、よりリスクを抑えた運用ができる。ただ、米国株の比率が約6割あり、米国株式市場の影響を強く受ける。4月末の基準価額は16,561円と、3月末の17,283円と比べて4.2%下落した。ウクライナ情勢の緊迫化や米長期金利の上昇によって世界の株式市場は不安定な状況となっているので、しばらく軟調な展開が続きそうだが、5月以降もネット証券のランキング上位に入るかどうかに注目している。

■eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
基準価額 17,283円
信託報酬 0.1144%
純資産残高 4,923.9億円

<騰落率>
1カ月  9.6%
3カ月  1.8%
6カ月 11.2%
1年    20.5%

※3月末時点