2022年4月、広島銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)」の概要

広島銀行の4月ランキング1位は、「ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)」だった。同ファンドは、世界の高配当利回りの公益株に投資するアクティブファンドである。公益株とは電力やガス、水道など日常生活に不可欠な公益サービスを提供する企業である。一般的に景気の良し悪しに左右されず、収益基盤が相対的に安定しているという特徴がある。同ファンドの4月の騰落率は、4.22%のプラスリターンとなった。ウクライナ情勢への懸念や米金利上昇、ロックダウンによる中国景気減速懸念によって、世界の株式市場は売りが優勢になった。しかし、公益企業の下落は限定的だったことや、再生可能エネルギーが上昇したことから、同ファンドは堅調なパフォーマンスになったのだ。配当利回りが高いバリュー株への資金流入は続いており、5月以降も同ファンドが広島銀行のランキング上位に入る可能性は高いだろう。

■ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)
基準価額 2,926円
信託報酬 1.81%(年率・税込)
純資産残高 1兆350億円

<騰落率>
1カ月  4.22%
3カ月 19.33%
6カ月 19.87%
1年    26.74%

※4月末時点

全体を見て:「みらいのサイフ」シリーズが人気

広島銀行では「みらいのサイフ」シリーズが人気で、「アドバンスコース」が3位、「ベーシックコース」が7位にランクインしている。同シリーズは、世界各国の株式や債券、金(ゴールド)に分散投資するバランスファンドである。そして、基準価額の変動リスクを「アドバンスコース」は年率8%程度、「ベーシックコース」は年率4%程度に抑えた運用を行う。ただ、直近のパフォーマンスは優れない。ウクライナ情勢の緊迫化や米長期金利上昇によって、株式・債券ともに売られているからだ。しばらく厳しい環境が続きそうだが、5月以降も同シリーズが広島銀行のランキング上位に入るかどうかに注目だ。

■みらいのサイフ(アドバンスコース)  
基準価額 8,798円
信託報酬 0.979%
純資産残高 10.56億円

<騰落率>
1カ月 -3.30%
3カ月 -6.81%
設定来(2021年12月〜)-12.02%

※4月末時点

ここに注目:「脱炭素関連世界株式戦略ファンド(資産成長型)」が4位にランクイン

「脱炭素関連世界株式戦略ファンド(資産成長型)」が4位にランクインしている。同ファンドは、世界の脱炭素関連企業の株式に投資するアクティブファンドである。脱炭素関連ビジネスは、2020年の385兆円から2035年には2,700兆円まで成長すると試算されている。これは年率14%の成長率であり、市場全体が高い成長を遂げることが予想されているのである。ただ、3月は6.79%のプラスリターンとなったものの、4月末時点における基準価額は10,234円と、3月末の10,945円に比べて6.5%のマイナスとなった。「脱炭素」は今後も注目テーマだが、パフォーマンスが悪化しており、5月以降も広島銀行のランキング上位に入るかどうかに注目だ。

■脱炭素関連世界株式戦略ファンド(資産成長型)
基準価額 10,945円
信託報酬 1.848%(年率・税込)
純資産残高 1,299.43億円

<騰落率>
1カ月  6.79%
3カ月 -9.31%
6カ月 -0.45%
設定来(2021年5月〜) 9.45%

※3月末時点