4社共通の傾向:外国株式ファンドが人気

大手ネット証券4社では、5月も外国株式ファンドの人気が高かった。とくに「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」が人気で、ネット証券各社のランキングは、以下の通り。

SBI証券 3位
楽天証券 1位
マネックス証券 2位
auカブコム証券 1位

同ファンドは、米国を代表する株価指数であるS&P500種株価指数(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。5月の資金流入額は約707億円で、国内公募追加型株式投資信託(ETF除く)の中でトップになった。5月末の純資産残高は1兆2,000億円を超えており、6月もどれだけ資金流入があるかどうかに注目だ。

■eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)  
基準価額 18,851円
信託報酬 0.0968%
純資産残高 11,600.12億円

<騰落率>
1カ月 -4.2%
3カ月  5.7%
6カ月  3.8%
1年   18.9%

※4月末時点

全体を見て:「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」が人気

「eMAXIS Slim」シリーズの「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」も人気で、ネット証券各社のランキングは、以下の通り。

SBI証券  2位
楽天証券 3位
マネックス証券 6位
auカブコム証券 2位

同ファンドは「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)」に連動する投資成果をめざすインデックスファンド。このファンド1本で全世界の株式に国際分散投資できる。4月は4.2%のマイナスリターンとなったが、5月末時点の基準価額は16,553円と4月末の16,561円と、ほぼ変わらずだった。「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」より幅広い銘柄に分散投資できるので、よりリスクを抑えた運用が可能だ。6月以降もネット証券各社のランキング上位に入る可能性は高いだろう。

■eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
基準価額 16,561円
信託報酬 0.1144%
純資産残高 4,979.9億円

<騰落率>
1カ月 -4.2%
3カ月  4.2%
6カ月  0.2%
1年   11.2%

※4月末時点

ここに注目:レバレッジ型ファンドが人気

■楽天・日本株4.3倍ブル  
基準価額 10,553円
信託報酬 1.243%(年率・税込)
純資産残高 535.29億円

<騰落率>
1カ月 -16.1%
3カ月  -8.2%
6カ月 -35.0%
1年    -41.3%

※4月末時点

ネット証券では、ブル型ファンドの人気も高かった。5月の日経平均株価は12日に25,688.11円まで下落したが、月末にかけて上昇。5月は27,279.80円で取引を終了し、4月末の26847.90円に比べて1.6%上昇した。同ファンドの5月末の基準価額も10,951円と、4月末の10,553円に比べて3.7%の上昇となった。ただ、5月27日時点における6カ月騰落率は-59.06%と約6割も下落している。ネット証券では信用取引をしている投資家も多く、ハイリスク・ハイリターンのレバレッジ取引を好む傾向がある。ただ、同ファンドは大きな損失をだす恐れがあり、長期投資に適していない。あくまでも短期的なリバウンド狙いの買いに徹するべきだ。