4社共通の傾向:S&P500種株価指数を対象にしたインデックスファンドが人気

ネット証券では、6月もS&P500種株価指数を対象にしたインデックスファンドの人気が高かった。とくに人気の高い「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」のネット証券でのランキングは、以下の通り。

SBI証券 3位
楽天証券 1位
auカブコム証券 1位
マネックス証券 3位

S&P500種株価指数は、2022年の上半期(1~6月)に20.6%下がり、下落率は1970年以来で最大となった。しかし、同ファンドの6月末の基準価額は18,301円と、昨年末の19,204円に比べて4.8%しか下落していない。同ファンドは円換算ベースのS&P500種株価指数を対象にしているので、円安・ドル高が進んだことにより、マイナス幅が限定的だったのだ。円安・ドル高傾向が続いているので、7月以降も同ファンドの人気が継続する可能性は高いだろう。

■eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)  
基準価額 18,669円
信託報酬 0.0968%
純資産残高 1兆2,208.56億円

<騰落率>
1カ月 -1.0%
3カ月  5.6%
6カ月  1.3%
1年     16.9%

※5月末時点

全体を見て:ブル型・ベア型ファンドが人気

6月も「楽天日本株4.3倍ブル」や「SBI 日本株4.3ブル」といったブル型ファンドの人気が高かったが、「SBI 日本株3.8ベア」や「楽天日本株3.8倍ベアⅡ」といったベア型ファンドの人気も高かったことが印象的だ。日経平均株価は6月9日に28,389.75円まで上昇したが、6月20日に25,520.23円まで急落しており、下落局面で利益になるベア型ファンドを購入した顧客が多かったのだろう。ただ、ブル型・ベア型ファンドはハイリスク・ハイリターンの金融商品なので、信用取引などで株式を積極的に取引している投資家以外は購入するべきではない。短期的な利ざやを狙うのではなく、保有コストが低いインデックスファンドで長期での資産形成を考えるべきだ。

■楽天・日本株4.3倍ブル  
基準価額 10,951円
信託報酬 1.243%(年率・税込)
純資産残高 512.74億円

<騰落率>
1カ月    3.8%
3カ月    5.2%
6カ月 -15.6%
1年    -38.1%

※5月末時点

ここに注目:「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」が人気

「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」もネット証券で人気だ。同ファンドの各ネット証券における6月のランキングは、以下の通り。

SBI証券 2位
楽天証券 3位
auカブコム証券 3位
マネックス証券 8位

同ファンドは、「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)」に連動する投資成果をめざすインデックスファンド。これ1本で全世界の株式に国際分散投資できる便利なファンドだ。「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2021」でも1位となっており、個人投資家の人気も高い。7月以降もネット証券のランキング上位に入る可能性は高いだろう。

■eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
基準価額 16,553円
信託報酬 0.1144%
純資産残高 5,357.9億円

<騰落率>
1カ月 0.0%
3カ月 5.0%
6カ月 1.1%
1年    9.6%

※5月末時点