4社共通の傾向:S&P500を対象にしたインデックスファンドが人気

ネット証券では、7月も「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」や「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」など、S&P500種株価指数を対象にしたインデックスファンドの人気が高かった。とくに「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の7月末の純資産残高は1兆3,000億円を超えており、国内公募追加型株式投資信託(ETF除く)の中で2番目の大きさとなっている。同ファンドは、業界最低水準の投資コストを目指したインデックス型ファンド「eMAXIS Slim」シリーズの一つとして、2018年7月に設定された。設定以来、毎月継続的に資金が流入しており、2020年後半からは基準価格の上昇に伴い、資金流入が多くなっている。8月以降もS&P500種株価指数を対象にしたインデックスファンドへの資金流入が続く可能性は高いだろう。

■eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)  
基準価額 18,301円
信託報酬 0.0968%
純資産残高 1兆2,547.79億円

<騰落率>
1カ月 -2.0%
3カ月 -7.0%
6カ月 -4.7%
1年    11.3%

※6月末時点

全体を見て:ベア型ファンドを購入している投資家も多い

ネット証券の7月のランキングでは、「楽天日本株3.8倍ベアⅡ」や「SBI 日本株3.8ベア」など、ベア型ファンドが目立った。6月の日経平均株価は、9日の28,389.75円から20日の25,520.23円まで急落。下落局面で利益を狙えるベア型ファンドの注目が高まったと考えられる。ただ、7月の日経平均株価は28,000円を目指す展開になり、国内株を対象にしたベア型ファンドの基準価額は20%程度下落した。ネット証券ではベア型だけでなくブル型ファンドも人気だが、1カ月で10〜20%程度動くことも珍しくない。非常にハイリスク・ハイリターンなので、あくまでも短期の値幅取りを狙う金融商品であり、長期投資には適していないという点には注意が必要だ。

■楽天日本株3.8倍ベアⅡ 
基準価額 7,917円
信託報酬 1.243%(年率・税込)
純資産残高 25.29億円

<騰落率>    
1カ月  8.8%
3カ月 10.6%
設定来  -20.8%(2022年3月〜)

※6月末時点

ここに注目:「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の人気も継続

「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の人気も高く、各ネット証券のランキングは以下の通り。

SBI証券 2位
楽天証券 3位
auカブコム証券 2位
マネックス証券 6位

同ファンドは世界中の株式に分散投資するので、S&P500種株価指数など米国の株価指数を対象にしたインデックスファンドよりもリスクを抑えた運用が可能だ。ただ、以下のように米国が約6割を占めているので、米国株の影響を強く受ける点には注意が必要だ。

組入上位5カ国

1.アメリカ 58.5%
2.日本   5.3%
3.イギリス 3.7%
4.カナダ  3.1%
5.フランス 2.6%

■eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
基準価額 16,241円
信託報酬 0.1144%
純資産残高 5,597.4億円

<騰落率>
1カ月 -1.9%
3カ月 -6.0%
6カ月 -4.3%
1年     5.1%

※6月末時点