4社共通の傾向:「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」が人気

ネット証券では、8月も「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の人気が高かった。各ネット証券のランキングは、以下の通り。

SBI証券 3位
楽天証券 1位
auカブコム証券 1位
マネックス証券 2位

7月は447.85億円の資金流入があり、国内公募追加型株式投資信託(ETF除く)の中で最大となったが、8月も高水準の買いが続いた。そして、8月19日には基準価額が20,512円まで上昇し、設定来高値を更新している。2022年になってS&P500種株価指数は売りが優勢になっているが、同ファンドは円建てベースのS&P500種株価指数を対象にしているので、円安・ドル高がプラスに寄与しているのだ。9月に入ってもドル円は140円を突破し、円安・ドル高の流れは継続しているので、今後もネット証券でランキング上位に入る可能性は高いだろう。

■eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)  
基準価額 19,236円
信託報酬 0.0968%
純資産残高 1兆3,654.70億円

<騰落率>
1カ月  5.1%
3カ月  2.0%
6カ月  7.8%
1年    14.7%

※7月末時点

全体を見て:ブル型・ベア型ファンドが人気

ネット証券では、ブル型・ベア型ファンドの人気も高かった。信用取引などで積極的にリスクを取った売買をしている投資家も多く、投資信託でも大きなリターンを望めるブル型・ベア型ファンドの人気が高いのだ。ただ、ブル型・ベア型ファンドは基準価格が1カ月で20%程度動くことも珍しくなく、ハイリスク・ハイリターンの金融商品だ。長期での資産形成には日経平均株価やS&P500種株価指数などの株価指数を対象にしたインデックスファンドの方が適している。あくまでも短期での利ざや狙いで購入するべきだろう。

■楽天・日本株4.3倍ブル  
基準価額 11,408円
信託報酬 1.243%(年率・税込)
純資産残高 485.76億円

<騰落率>
1カ月 22.1%
3カ月  8.1%
6カ月 -0.8%
1年   -15.3%

※7月末時点

ここに注目:「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」も人気

「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」も、ネット証券では人気だった。同ファンドは、「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)」に連動する投資成果をめざすインデックスファンドで、このファンド1本で全世界の株式に国際分散投資できる便利なファンドだ。「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2021」でも1位になり、個人投資家からは「オルカン」の愛称で親しまれている。全世界に幅広く分散投資できるにもかかわらず、保有コストである信託報酬が0.1144%(年率・税込)と低いのも魅力だ。S&P500種株価指数を対象にした「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」よりも幅広い銘柄に分散投資するので、リスクを抑えた運用が可能。9月以降もネット証券のランキング上位に入る可能性は高いだろう。

■eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
基準価額 16,758円
信託報酬 0.1144%
純資産残高 6,079.2億円

<騰落率>
1カ月 3.2%
3カ月 1.2%
6カ月 5.4%
1年    8.2%

※7月末時点