2022年10月、ゆうちょ銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。
第1位「ダイワ・US-REIT・オープン(毎月決算型)Bコース(為替ヘッジなし)」の概要
ゆうちょ銀行の10月ランキング1位は、「ダイワ・US-REIT・オープン(毎月決算型)Bコース(為替ヘッジなし)」だった。同ファンドは米国のリートに投資し、原則、為替ヘッジは行わない。10月は+7.4%のプラスリターンとなった。また、ポートフォリオの配当利回りは3.8%となっている。ただ、米10年債利回りが4%前後となり、米国リートの魅力は低下している。11月以降も同ファンドがゆうちょ銀行のランキング上位に入るかどうかに注目だ。
■ダイワ・USーREITオープン(毎月決算型)Bコース(為替ヘッジなし)
基準価額 2,491円
信託報酬 1.672%(年率・税込)
純資産残高 7,111億円
<騰落率>
1カ月 7.4%
3カ月 -5.4%
6カ月 -8.2%
1年 5.8%
※10月末時点
全体を見て:バランスファンドが人気
ゆうちょ銀行では、バランスファンド(複合資産)の人気が高かった。ランキング3位の「野村世界6資産分散投信(成長コース)」は、国内の債券、株式、リート(不動産投資信託)、外国の債券、株式、リート(不動産投資信託)の6資産に分散投資するバランスファンドで、「成長コース」「分配コース」「安定コース」の3つのコースがある。「成長コース」は10月に+5.9%のプラスリターンとなり、6カ月騰落率+2.5%、1年騰落率+1.5%と安定的なリターンをだしている。11月以降も同ファンドがゆうちょ銀行のランキング上位に入る可能性は高いだろう。
■野村世界6資産分散投信(成長コース)
基準価額 16,676円
信託報酬 0.836%(年率・税込)
純資産残高 544.9億円
<騰落率>
1カ月 5.9%
3カ月 1.3%
6カ月 2.5%
1年 1.5%
※10月末時点
ここに注目:「ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)」が9位にランクイン
「ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)」が9位にランクインしている。同ファンドは、主に高配当利回りの公益株に投資するアクティブファンドである。公益企業は電力やガス、水道など日常生活に不可欠なサービスを提供しており、一般的に景気の良し悪しに左右されにくく収益基盤が安定している。10月末時点における1年騰落率は+19.92%と高く、11月以降もゆうちょ銀行のランキング上位に入る可能性は高いだろう。
■ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)
基準価額 2,789円
信託報酬 1.81%(年率・税込)
純資産残高 1兆656億円
<騰落率>
1カ月 1.85%
3カ月 -0.34%
6カ月 0.04%
1年 19.92%
※10月末時点