2022年11月、横浜銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「eMAXIS 日経225インデックス」の概要

横浜銀行の11月ランキング1位は、「eMAXIS 日経225インデックス」だった。同ファンドは日経平均株価(配当込み)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。11月は+1.4%とプラスリターンとなったものの、約41億円の資金流出となった。これは国内公募追加型株式投資信託(ETF除く)の中で14番目の大きさである。日経平均株価に連動するインデックスファンドは、株価が上昇する局面で売りが増える傾向がある点には注意が必要だ。

■eMAXIS 日経225インデックス
基準価額 33,054円
信託報酬 0.44%(年率・税込)
純資産残高 429.49億円

<騰落率>
1カ月 1.4%
3カ月 0.3%
6カ月 3.4%
1年    2.3%

※11月末時点

全体を見て:インデックスファンドが人気

横浜銀行ではインデックスファンドの人気が高かった。ランキング2位の「インデックスファンドNASDAQ100(アメリカ株式)」は、米国の株価指数である「NASDAQ100指数(円換算ベース)」に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。NASDAQ100指数は、米国のナスダック市場に上場している企業のうち、時価総額上位100社の株価から構成される株価指数(金融業を除く)である。革新的なビジネスモデルを有する企業が多く含まれており、世界有数のハイテク企業やバイオテクノロジー企業などで構成されている。ただ、11月は大幅に円高が進んだことから同ファンドの騰落率は-6.62%のマイナスリターンとなった。純資産残高は増えているものの、基準価額の下落が続いている点には注意が必要だろう。

■インデックスファンドNASDAQ100(アメリカ株式)
基準価額 12,475円
信託報酬 0.484%(年率・税込)
純資産残高 527.61億円

<騰落率>
1カ月  -6.62%
3カ月  -6.58%
6カ月  -1.65%
1年    -14.23%

※11月末時点

ここに注目:「フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし)」が5位にランクイン

「フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし)」が5位にランクインしている。同ファンドは、米国のリート(不動産投資信託)に投資し、「FTSE NAREIT Equity REITs インデックス(税引前配当金込/円ベース指数)」を上回ることを目指して運用を行う。米国では新型コロナウイルスによる在宅勤務が続いているのでオフィス需要の回復が遅れていることや、米長期金利上昇による景気減速懸念によって、米国リート・ファンドの運用成績は悪化している。同ファンドの11月の騰落率も-2.31%のマイナスだった。12月以降、運用成績が回復するかどうかに注目している。

■フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし)  
基準価額 3,249円
信託報酬 1.54%(年率・税込)
純資産残高  6,880.6億円

<騰落率>
1カ月 -2.31%
3カ月 -5.49%
6カ月 -4.07%
1年     2.68%

※11月末時点