2022年11月、北洋銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「新光US-REITオープン」の概要

北洋銀行の11月のランキング1位は、「新光US-REITオープン」だった。同ファンドは、米国のリート(不動産投資信託)に投資するREIT型ファンドである。同ファンドの構成銘柄配当利回りは3.39%あるものの、足下ではFRB(米連邦準備制度理事会)の金融引き締めや米国経済の成長鈍化懸念によって投資家心理が悪化している。新型コロナ禍によるオフィス需要の回復も鈍く、しばらく厳しい展開が続く可能性は高いだろう。

■新光US-REITオープン
基準価額 1,982円
信託報酬 1.683%(年率・税込)
純資産残高 4,420.83億円
<騰落率>
1カ月 -1.9%
3カ月 -9.3%
6カ月 -7.7%
1年      0.1%

※12月5日時点

全体を見て:外国株式型ファンドが人気

北洋銀行では、外国株式型ファンドの人気が高かった。ランキング2位の「ウォルター・スコット優良成長企業ファンド(資産成長型)」は、日本を含む世界の株式の中から、持続的な成長力があると判断される企業の株式に投資するアクティブファンドで、業種別構成比率は、以下の通り。

1.情報技術 32.4%
2.ヘルスケア 21.0%
3.一般消費財・サービス 12.8%
4.資本財・サービス 10.7%
5.生活必需品 7.2%

11月は-0.7%となり、1年騰落率は+1.0%となった。純資産残高が21億円しかないが、今後、純資産残高を増やしていけるかどうかに注目している。

■ウォルター・スコット優良成長企業ファンド(資産成長型) 
基準価額 11,234円
信託報酬 1.727%(年率・税込)
純資産残高 21億円

<騰落率>
1カ月 -0.7%
3カ月  2.8%
6カ月  3.5%
1年     1.0%

※11月末時点

ここに注目:「財産3分法ファンド(不動産・債券・株式)毎月分配型」が3位にランクイン

「財産3分法ファンド(不動産・債券・株式)毎月分配型」が3位にランクインしている。財産3分法とは、「不動産・現金・株式」の3つに分けて財産を保管・運用することである。同ファンドでは、相対的に金利が高く安定的な収入が期待できる「海外債券」と、値上がり益に加えて相対的に高い分配収入も期待できる「J-REIT」、日本の成長に期待しながら配当収入も期待できる「日本株式」の3つの資産に投資する。11月末時点における1年騰落率は-2.00%のマイナスリターンとなっているものの、安定的なリターンが期待できるファンドとして12月以降も北洋銀行のランキング上位に入るかどうかに注目している。

■財産3分法ファンド(不動産・債券・株式)毎月分配型
基準価額 3,339円
信託報酬 1.045%(年率・税込)
純資産残高 2,898.23億円

<騰落率>
1カ月 -0.65%
3カ月 -1.30%
6カ月  1.59%
1年    -2.00%

※11月末時点